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国宝-書跡典籍|大燈国師墨蹟(印可状)[妙心寺/京都]

国宝DB-書跡・典籍

妙心寺のこと

禅宗「臨済宗」の一派「妙心寺派」の本山で、京都御所から西に4kmほどに位置し、正法山妙心寺という。 延元2年(=建武4年、1337年)に、花園上皇が離宮を寺に改め、関山慧玄を開山に迎えた。 応仁の乱で伽藍を焼失するが、有力者の帰依が厚く臨済宗では一番の勢力となり、現在も40を超える塔頭がある。

国宝『大燈国師墨蹟(関山字号)』

大徳寺の開山「大燈国師」=宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)による墨蹟で、妙心寺の開山に推薦した弟子の「関山慧玄(かんざんえげん)」に与えた印可状。 印可状は、師匠が弟子に許可を与えるもので、禅宗では悟りの証しとされた。 この印可状は元徳2年(1330年)のもので、前年の嘉暦4年(1329年)には「関山」の号を与えており、その墨蹟『関山字号』も国宝に指定されている。

この国宝を観るには

妙心寺のもう1点の国宝『大燈国師墨蹟(関山字号)』は、京都国立博物館に寄託されており、本品もどこかの博物館に寄託されていると思われる。 公開の機会は少なく、10年に数度程度、美術館・博物館へ出展される。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-701
【指定番号】00182-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】大燈国師墨蹟〈印可状/元徳二年仲夏上澣〉
【ふりがな】だいとうこくしぼくせき
【員数】1幅
【時代・年】1330年
【所有者】妙心寺
【国宝指定日】1953.11.14

出典:国指定文化財等データベース一部抜
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