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漢書 高帝紀下・列伝第四残巻[石山寺/滋賀]

国宝DB-書跡・典籍

漢書とは

中国の歴史書で、前漢(紀元前202年~紀元8年)について書かれ、皇帝の伝記「本紀」、人物や位階の「表」、事物について書かれた「志」、様々な人物が描かれた「列伝」からなる「紀伝体」の形式で構成される。 班彪が史記の続編書き、息子の班固がそれ以前の史記と重なる部分を書いたが、完成を見ずに亡くなったため、妹の班昭と馬続が完成させたと伝わる。

国宝『漢書 高帝紀下・列伝第四残巻』

石山寺に伝わる漢書2巻で、1つは巻1下の「高帝記 下」、もう1つは巻34の「列伝第4」で、筆跡や紙質などから、元は別に書写されたものだと考えられる。 紙背には2巻とも平安時代10世紀の僧「元杲(げんごう)」の「金剛界念誦私記」が書写されているため、その頃には同一所にあったと考えられる。 高帝記下には、ヲコト点などの注釈が入っているが、列伝には入っていない。

この国宝を観るには

公開されることが非常に少ない。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-708
【指定番号】00191-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】漢書〈高帝紀下、列伝第四残巻/〉
【ふりがな】かんじょ
【員数】2巻
【国】日本
【時代・年】奈良時代
【ト書】紙背金剛界念誦私記
【所有者】石山寺
【国宝指定日】1954.03.20

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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