国宝『大般涅槃経集解』
集解(しゅうげ)は、解説についてまとめられたもので、本作は「大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)」についての解説書で、71巻で構成される。 大般涅槃経は、釈迦の「涅槃」=亡くなることが中心になっており、釈迦の晩年から没後までと大乗仏教の成仏の思想が書かれる。
本品は、巻第11~巻第69までの59巻で、巻第11は奈良時代の書写、それ以降の58巻は平安時代に書写されたもの。 鴨川の東にあった藤原基経の山荘を寺に改めた「粟田山円覚寺」の旧蔵品で、天海僧正の蒐集した蔵書に含まれていた。
この国宝を観るには
輪王寺の宝物殿で、ほとんどの期間で1巻ずつが公開されている。
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-737
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00225-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】大般涅槃経集解
【ふりがな】だいはつねはんぎょうしゅうげ
【員数】59巻
【時代・年】平安時代
【所有者】輪王寺
【国宝指定日】1956.06.28