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国宝-考古|宮地嶽古墳出土品[宮地嶽神社/福岡]

国宝DB-考古・歴史資料

宮地嶽古墳のこと

福岡市の中心地から、北北西に25kmほどの場所に位置する円墳で、古墳時代の終わり頃6~7世紀に作られたと考えられる。 直径30mの円墳に、長さ23mの横穴式石室を持ち、石舞台古墳の20mを超える大きさは日本で2番目の大きさ。 被葬者は諸説あり、特定されていない。

現在は、宮地嶽神社の奥之宮八社の三番社「不動神社」として、石室で不動明王がまつられている。

国宝『宮地嶽古墳出土品』九州国立博物館寄託

江戸時代の末に古墳が発見され、その時に馬具や装身具など300点を超える副葬品も発見され、その一部が国宝に指定されている。 ガラス板など、近畿エリアでは発見されていない遺物もあり、この地の豪族が独自に大陸との交流を持っていたことをうかがわせる。 その副葬品の多様さと希少さで「地下の正倉院」と呼ばれる。

金銅鞍金具残欠 1背
金銅壺鐙 1双
金銅鏡板付轡 1箇分
金銅杏葉残欠 2枚分
銅鎖 1連
金銅装頭椎大刀(大形)残欠 1口分
金銅装頭椎大刀残欠 1口分
金銅透彫冠残欠 一括
金環 1箇
緑瑠璃丸玉 1連
緑瑠璃丸玉 一括
蓋付銅鋺 1口
銅盤残欠 1枚分
土師器〓 1口
長方形緑瑠璃板残欠 3枚分
緑瑠璃板断片 一括

国宝『宮地嶽古墳出土品』東京国立博物館寄託

奈良時代に作られた骨臓器は、中心に11cmほどの瑠璃(ガラス)製、それを覆う銅壺、一番外側は土製の鉢という三重構造になっている。 九州国立博物館に寄託されている出土品類とは別に国宝指定され、東京国立博物館に収蔵されている。 

瑠璃壺 1合
銅壺 1合

この国宝を観るには

九州国立博物館寄託分は点数が多く、常に何点かが交代で公開される。 東京国立博物館も、考古資料は展示可能期間が長いため、観られる期間が多い。

今月の国宝公開カレンダーをご覧ください。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-841
【指定番号】00004-00
【種別】考古資料
【指定名称】宮地嶽古墳出土品
【ふりがな】みやじだけこふんしゅつどひん
【員数】一括
【附指定】各種金具等残片一括
【所在地】九州国立博物館
【所有者】宮地嶽神社
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

【台帳・管理ID】201-861
【指定番号】00028-00
【種別】考古資料
【指定名称】筑前国宮地嶽神社境内出土骨蔵器
【ふりがな】ちくぜんのくにみやじだけじんじゃけいだいしゅつどぞうこつき
【員数】一括
【時代・年】奈良時代
【附指定】陶質鉢残闕2口分
【所在地】東京国立博物館
【所有者】宮地嶽神社
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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