国宝-彫刻|四天王立像[興福寺南円堂/奈良]

国宝データ-彫刻

四天王のこと

四天王は、仏教の守護神として、本尊や仏堂を守るように4隅に安置されることが多い。 特に、仏教が個人の利益のためでなく、国家鎮護を祈念した仏教伝来~平安時代頃の寺院には、四天王が置かれることが多い。

北:多聞天(単尊では毘沙門天)、東:持国天、南:増長天、西:広目天が、それぞれ守護するとされる。 仏堂の4隅に安置される場合は、時計回りに45°回転させ、向かって右奥から時計回りに多聞天、右手前を持国天、左手前を増長天、左手奥に広目天を配する。

国宝『四天王立像』

現在、南円堂に安置されている四天王立像は、2017年までは仮金堂(現在の仮講堂)に安置されていたが、近年の研究によって、運慶の父「康慶(こうけい)」一門によって制作され、古くは南円堂に安置されたことが判明したため、東京国立博物館「運慶展」の後に南円堂に安置された。 これにより、それまで南円堂に安置されていた四天王像は、2017年に落慶した中金堂に安置されることになった。

興福寺南円堂パンフレットより

南円堂の国宝

この国宝を観るには

南円堂は、通常は内部の公開はされていない。 毎年10月17日に南円堂で行われる「大般若経転読会(だいはんにゃきょうてんどくえ)」で開扉され、法要の後は内部拝観ができる。

興福寺 南円堂

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-3977
【指定番号】00137-00
【種別】彫刻
【指定名称】木造四天王立像(所在南円堂)
【ふりがな】もくぞうしてんのうりゅうぞう
【員数】4躯
【国】日本
【時代・年】鎌倉時代
【所有者】興福寺
【国宝指定日】2018.10.31
【説明】永らく興福寺中金堂に安置されてきた四天王であるが、本来は文治五年(1189)に供養された南円堂の像として康慶の工房により造られたものであることが判明している。古像に学びつつ、太造りの体型や力強い構えに鎌倉時代の新様式を顕著に示している。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
タイトルとURLをコピーしました