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国宝-書跡典籍|宋版史記[国立歴史民俗博物館]

国宝データ-書跡・典籍
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宋版とは

日本の平安後期~鎌倉時代頃に相当する、中国の「宋」時代には、印刷の技術が発達して非常に多くの出版物が印刷される。 この時代に印刷された出版物が「宋版」で、木版だがクオリティが高く、日本にも数多く入り寺院や文庫などに伝わっている。

史記とは

紀元前100年頃の中国の歴史家「司馬遷」によって編纂された中国の歴史書で、全130巻に2000年以上の歴史が書かれている。 本紀(王や皇帝の記録)・表(年表)・書(制度)・世家(諸侯の記録)・列伝(その他の人物のエピソード)から構成される。 日本に伝わった時期は不明だが、奈良時代頃までには伝わっていたと考えられ、枕草子にも挙げられている。

国宝『宋版史記(黄善夫刊本)』

南宋時代の出版家「黄善夫」が発行したもので、全130冊のうち90冊があり国宝に指定されている。 臨済宗の僧で、中国の古書を研究していた「月舟寿桂」が、寿桂や弟子が解釈などを書きこんでいる。 その後は直江兼続が入手し、米沢に開いた禅林文庫に所蔵され、後に米沢藩の藩校「興譲館」へ引き継がれた。 この伝来から「上杉本」とも呼ばれる。

この国宝を観るには

千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館に所蔵され、この博物館には3件数百冊の国宝に指定された宋版本を所蔵しており、月に1度の展示替えで常時1冊が公開されている。 

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-10286
【指定番号】00257-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】宋版史記(黄善夫刊本)
【ふりがな】そうはんしき
【員数】90冊
【国】中国
【時代・年】南宋時代
【所在地】国立歴史民俗博物館
【国宝指定日】1966.06.11
【説明】漢の司馬遷が撰した「史記」の宋版本で、集解(宋・裴〓【はいいん】)、索隠(宋・裴〓)、索隠(唐・司馬貞)、正義(唐張守節)の、三種の注釈を合わせた合刻本として現存最古の完存本であり。「史記」研究上世界的に貴重な資料である。第二冊の「集解序」の末尾に、「建安黄善夫刊・于家塾之敬室」の木記があって、今回重要文化財に指定された、同氏所蔵の「前後漢書【かんじよ】」と同版型であることが判明し、南宋慶元年間(一二世紀末)の印行本と考定されている。その印刷も鮮明で、刻字も誠に端正である。
 なお、本書には五山僧らによる細かな注記が加えられて史記研究の跡を伝え、その伝来も、南化玄興より直江兼読、米沢興譲館へと受けつがれ、由緒の正しさを示している。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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