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国宝-彫刻|菩薩半跏像(伝如意輪観音)[宝菩提院/京都]

国宝DB-彫刻

宝菩提院 願徳寺のこと

寺伝によると、白鳳8年(679年)に、持統天皇の勅願で建てられ、創建当時は伽藍の立ち並ぶ大寺院であったという。 平安時代は、台密(天台宗系の密教)の修法を行う寺院として栄えるが、室町~戦国時代に戦火にあい、伽藍を焼失する。 創建当時は、現在地より東に8kmほどの向日市寺戸にあり、昭和37年(1962年)に現在地に移転した。


国宝『菩薩半跏像』

平安時代初期に作られた菩薩像で、寺伝では如意輪観世音菩薩とされる。 ヒノキの一木造りで、彩色などせず木地を活かした「檀像」で、目には黒石が嵌められている。 高く結い上げた髷や、流れるような衣のドレープなど、曲線が美しい。 唐から請来されたか、渡来仏師またはその影響を強く受けた仏師によって作られたと考えられている。


この国宝を観るには

以前は、隣接する「勝持寺」に仏像が預けられていたが、平成8年(1996年)に戻され、現在は宝菩提院の本堂で観ることができる。 寺の門は閉じられているが、インターホンで拝観希望を告げると開けていただける。

最寄りのバス停まで徒歩20~30分ほどだが、京都市バスの「洛西高校前」バス停は、桂駅や洛西口駅などへのバスが、10分に1本ほどは出ている。 「南春日町」バス停の方がやや近いが、3時間に2本ほどと本数が少ない。

寺外での公開

2025/4/19~6/15 奈良国立博物館「超・国宝」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-267
【指定番号】00103-00
【種別】彫刻
【指定名称】木造菩薩半跏像〈(伝如意輪観音)/(本堂安置)〉
【ふりがな】もくぞうぼさつはんかぞう
【員数】1躯
【国】日本
【時代・年】平安時代
【所在地】宝菩提院
【国宝指定日】1957.02.19

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2019年8月

バス停から、田んぼの中をひたすら歩いて汗だくでたどり着きました。 山の麓にあるので、ずっとゆるゆるとした上り坂なのが、長時間だと堪えます。 インターホンを押すと鍵を開けていただき、ご朱印の希望があれば受付で預けて一緒に拝観料も払います。 

それほど広くない本堂には自分1人だけで、観音様はやや高い位置にあるので、正面に座って見上げるようにお参りしました。 とてもエキゾチックで優雅な観音様です。 道明寺の観音様にもちょっと似ているでしょうか、どちらも美仏です。

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