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国宝-絵画|大燈国師像[大徳寺/京都]

国宝DB-絵画

大燈国師(宗峰妙超)のこと

宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)は、臨済宗の僧で、大徳寺の開山となった人物。 播磨(現在の兵庫県)に生まれ、天台宗で修業をするが、禅を志し入宋僧の南浦紹明(なんぽしょうみょう)に参禅し、その法灯を継ぐ。

やがて、母の弟にあたる赤松則村らの寄進によって、紫野の地に大徳寺を開くと、後に妙心寺の開山となる関山慧玄ら多くの僧が参禅した。 貴人や有力者の帰依も多く、花園天皇から「興禅大燈(大灯)国師」の号を、後醍醐天皇からは「正燈高照国師」号を贈られる。 書の評価が高く、5つの墨蹟が国宝に指定され、それらは「大燈国師墨蹟」の名称で統一されている。

国宝『大燈国師像』

禅僧の肖像画を「頂相(ちんそう)」といい、師が弟子の悟りを認める「印可」を与えた際などに、自身の像を与えた。 この頂相は、自身による賛に建武元年(1334年)とあり、宗峰妙超が53歳の肖像である。 

この国宝を観るには

10月第2日曜には「曝凉」(=虫払い・風入れ・虫干し)が方丈で開かれ、その日には、この頂相を含む100点を超える書画が各室に展示される。 荒天中止。

大徳寺 曝凉
大徳寺方丈が公開される場合は写真の「庫裏」から入る

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-78
【指定番号】00074-00
【種別】絵画
【指定名称】絹本著色大燈国師像
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくだいとうこくしぞう
【員数】1幅
【時代・年】1334年
【ト書】建武元年の自賛がある
【所有者】大徳寺
【国宝指定日】1953.03.31

出典:国指定文化財等データベース一部抜
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