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鑑賞ログ|東洋文庫ミュージアム「大♡地図展」[文京区/東京]

国宝鑑賞ログ

東洋文庫ミュージアム

今回、初めて東洋文庫ミュージアムに行きましたが、東洋文庫は三菱財閥の第三代の岩崎久彌氏が設立された研究図書館で、国宝も5件ほど所蔵されています。 こちらのミュージアムでは数カ月単位での企画展と、図書の閲覧もできるようです。

入館料は¥900ですが、ぐるっとパスが割引ではなく入場できるので大変ありがたいです。 それから、展示は毎日夜の19時まで開いているのも嬉しいですよね。 六義園のすぐ隣で、セット券などもあるようです。

東洋文庫ミュージアム エントランス

こちらのミュージアム、フラッシュはNGですが写真撮影OKなんです。 今回は国宝の『文選集注』が出展されていましたが、そちらも撮影OK。 それほど広いわけではありませんが、解説も丁寧に書いてあるので詳しくなくても面白く観ることができました。

1階はテーマに沿ったイメージ展示のようなもので、メインフロアは2階にあるようです。 階段をあがってすぐの部屋は「モリソン書庫」で旧モリソン博士の蔵書だそうです。 本を手に取れるわけではないですがハリーポッター的なビジュアルが素敵ですね。

東洋文庫ミュージアム「モリソン書庫

国宝『文選集注』

まずは、今回のお目当てだった国宝の『文選集注』が展示されています。 中国でも日本でも重要とされた「文選」という書物の注釈書だそうです。 解説がていねいに書いてあるのが嬉しいです。

大地図展

今回は「大地図展」ということで、名前の通り古今東西の地図が展示されています。 地球が丸いと認識される前の地図や、日本地図でも古いものは奈良時代の僧行基が作ったと伝わる地図なんかもありました。

東洋文庫ミュージアム「行基図」

世界地図や日本地図の展示が色んなバリエーションで展示してありますが、衛星や航空機が無い頃にどうしてこんな正確な地図ができたのでしょうか??? 伊能忠敬の使った道具なんかもありましたが、こんなアナログな道具でこんなに正確な地図が引けるとは。。

東洋文庫ミュージアム 世界地図

後半はちょっとくだけてきて、江戸時代で物見遊山が流行った頃のものだと思われる観光ガイド的な地図や細見の本などです。 富士山や高野山など観光地は、今の案内看板のような絵地図になっているんですね。 ガイドブックとかお土産にされたんでしょうか。

東洋文庫ミュージアム 高野山細見地図

とは言っても遠出は難しかった時代、江戸市内の地図や案内もたくさんあったようです。 このミュージアムの近くにあるという「駒込富士」の案内や、江戸時代のグルメガイドのような本や、買い物のガイドブックもあります。

東洋文庫ミュージアム 吾妻土産面白草紙

まとめと感想

展示数もちょうどよく、幅広い角度の展示で大変おもしろく鑑賞させて頂きました。 何より建物がすごーくオシャレです。 今回は寄れませんでしたが、奥には小岩井のカフェレストランもあるようで、予定のない週末にのんびり過ごすのにはすごくいい場所だと思いました。

東洋文庫ミュージアム基本情報

サイト:www.toyo-bunko.or.jp/museum/
住所:東京都文京区本駒込2-28-21
時間:10時〜19時(入館は30分前まで)
料金:大人¥900、シニア¥800、大学生¥700、中高生¥600、小学生¥290
交通:JR・メトロ「駒込駅」徒歩8分、都営三田線「千石駅」徒歩7分
休館:毎火曜日、年末年始、展示替え期間
施設:ミュージアムショップ、カフェレストラン
図書館:併設の図書館は条件によって書跡の閲覧が可能

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