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国宝-建築|鶴林寺 本堂[兵庫]

国宝DB-建築

鶴林寺のこと

兵庫県加古川市(神戸と姫路の間)にある、聖徳太子創建と伝わる寺院で、正式名称は「刀田山鶴林寺(とたさんかくりんじ)」という。 入唐僧で、帰国後は天台座主になる「慈覚大師円仁」が渡海前に立ち寄っており、それ以降は天台宗の寺院となる。

高麗から来た恵便法師が、物部氏の圧迫を避けこの地に身を隠していたのを、聖徳太子が訪ね「刀田山四天王聖霊院」が建立される。 聖徳太子が、法華経の講義をしており、ゆかりの地として後世は太子信仰が盛んになる。 天永3年(1112年)には、鳥羽天皇から勅額を賜り、以降は鶴林寺と称する。

国宝 鶴林寺本堂

国宝『本堂』

附として国宝に指定されている棟札から、応永4年(1397年)の建立とわかる。 和様に禅宗様を取り入れた「折衷様」で建てられ、桁行七間(正面から見て柱の間が7つ)の堂々たる仏堂である。 正面の7間と、両脇の6間中5間が「桟唐戸」という観音開きの扉になっている。 本尊は平安初期の薬師三尊像。

国宝 鶴林寺本堂
国宝 鶴林寺本堂

太子堂も国宝です

この国宝を観るには

9:00~17:00(入山は30分前まで)は拝観可能。 入山料¥500だが、宝物館(¥500)のセット券は¥800と割引になる。 鶴林寺は「播磨の法隆寺」と呼ばれるほど多くの文化財があるので、宝物館の見学もおすすめ。

鶴林寺 宝物館

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-2366
【指定番号】00090
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】鶴林寺本堂
【ふりがな】かくりんじほんどう
【員数】1棟
【時代・年】応永4年(1397年)
【構造・形式】桁行七間、梁間六間、一重、入母屋造、本瓦葺
【附指定】棟札2枚
【所在地】兵庫県加古川市加古川町
【国宝指定日】1952.11.22

出典:国指定文化財等データベース一部抜

ご朱印

兵庫県加古川市「鶴林寺」ご朱印

鑑賞ログ

2019年8月

加古川駅から歩くと30分ほどかかるようで、ローカルバスの「かこバス」を利用します。 場所的には、加古川駅と海岸のちょうど真ん中あたりになるようです。 鶴林寺を囲むように「鶴林寺公園」が整備されていて、子供が遊ぶのどかな環境です。

鶴林寺は、今でも10近くの伽藍や3つの塔頭が残る規模の大きいもので、本堂はその中心です。 こちらのお寺ではイベントが多いようで、この時も本堂では法話の会でしょうか?地元の方が集まっておられました。 こういうの、本来のお寺のコミュニティが感じられて楽しいです。

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