情報|府中市美術館「与謝蕪村」2021/3/13~5/9[東京]

情報-博物館・美術館

府中市美術館「春の江戸絵画まつり」

春の府中市美術館は、名物学芸員の金子信久氏が担当される「春の江戸絵画まつり」で、毎年ちょっとひねった切り口で楽しませてくださいます。 これまでの企画も、「かわいい江戸絵画」「江戸絵画の夢と空想」「へそまがり日本美術」と、ぐいぐいとツボを押されます。 3月中旬~GW明けまでと、ちょうど気候も良くなって、美術館のある「府中の森公園」の散策にもちょうどいい時期なので、お花見も兼ねて毎年の恒例行事になりそうです。

春の府中市美術館

与謝蕪村「ぎこちない」を芸術にした画家 展

昨年の「ふつうの系譜」は新型コロナ対策で中止になって残念でしたが、2021年は俳人としても著名な「与謝蕪村(よさぶそん)」がテーマの展覧会です。 絵を職業とするのではなく、文化人が余興や嗜みの1つとして絵を描く「文人画」の代表的な人物で、それだけにゆるさ全開の味のある絵にファンが多く、今回の展覧会のサブタイトルが「ぎこちない」を芸術にした画家というのも納得です。

今回の展示予定表を見ると、わずか数点を除いて全て蕪村の作品です。 1人の画家に焦点をあてた展覧会でも、師弟や同時期の画家の作品が並ぶことが多いですが、今回は蕪村尽くしで突っ走る構成のようです。 ずっと同じ画家だと飽きないかな?というのも懸念ですが、蕪村と聞いてイメージする淡彩のほっこり水墨画、仙厓さんのようなゆるカワ画、本格的な中国式の山水画まで幅広いので、飽きずに楽しめそうです。 応挙や呉春の絵に、蕪村が賛(絵に添える詩句や文章)を書いているのも面白そうですね。

ほとんどの作品が前後期で入れ替えになるので、4/12の休館日を挟んでほとんど別の展覧会のようになります。 どちらに行こうか悩むより、チケットについている「2回目半額券」を使って両方観ちゃいましょう!

この展覧会で観られる国宝

後期(4/13~5/9)
国宝『十宜図』から「宜夏図」 [川端康成記念会]

与謝蕪村の絵画は2件が国宝に指定されていますが、今回は池大雅との合作『十便十宜図』が後期に公開されます。 池大雅が担当した「十便」は10の便利なもの、与謝蕪村の「十宜」は10のよいものを描いていて、今回の「宜夏図」は夏に水辺で涼をとる姿を描いています。 川端康成が、家を買う資金でこの作品を購入したというのは有名な逸話で、このゆるゆるの絵のためにノーベル賞作家が家をあきらめたというのは、ちょっとクスっとする話です。

展覧会 概要

期間:2021/3/13~5/9(前期は~4/11、4/13~後期)
時間:10:00~17:00(入館は30分前まで)
休館:月曜日(5/3は開館)
料金:一般¥700、高大生¥350、小中生¥150

府中市美術館 公式サイト

タイトルとURLをコピーしました