スポンサーリンク

情報|吉川資料館「吉川家の刀剣」2020/10/1~11/30[山口]

情報-博物館・美術館

吉川家と吉川資料館

吉川家は、鎌倉時代までさかのぼる武家の名門で、梶原一族の討伐や承久の乱で戦功を挙げ、中国地方に領地を得たようです。 戦国時代の当主「吉川元経」は、元就が当主だった毛利家と二重に姻戚関係を結び、関係を深めます。 江戸時代に入ると、岩国藩3万石を封せられますが、実は毛利家の家老格とされてしまったようです。 吉川家は、明治に入るまで岩国藩を治め、維新後は男爵(後に子爵)になりました。

岩国市「吉川資料館」

岩国城のある小山は、錦川へ岬のように突き出る立地にあり、錦川がお濠のようになっています。 岩国城の麓には武家町が広がり、その正面に掛けられているのが、岩国のシンボル「錦帯橋」です。 吉川資料館は、この武家町の一角に建てられていて、800年も続いた吉川家の名宝を、年に4回の特別展で公開しています。

岩国市「吉川資料館」

吉川家の刀剣 展

吉川資料館では、毎年秋に刀剣の展覧会を開催することが多く、今年も10月・11月の2か月間は、国宝『狐ヶ崎』も出展される「吉川家の刀剣」展です。 今年は、吉川家に伝わる10口の刀剣が一度に観られるだけでなく、拵や関係する書状なども展示されるようです。 狐ヶ崎や重要美術品「刀 振分髪」の拵も観られそうですよ。

吉川資料館「吉川家の刀剣」チラシ

この展覧会で観られる国宝

太刀 銘 為次(狐ヶ崎)

吉川家の2代目「友兼」は源頼朝に仕えて、富士の巻狩りに付き従ったり、梶原一族を討伐したりしています。 歌舞伎をご覧になる方だと「寿曽我対面」の誰かなと考えてしまいませんか? この狐ヶ崎は、友兼が梶原景茂を討ち取った太刀だと伝わりますが、友兼はその時に負傷し亡くなってしまいます。 今回は、糸巻拵もあわせて公開されるようです。

吉川資料館「吉川家の刀剣」チラシより

展覧会 概要

期間:2020/10/1~11/30
休館:水曜日(祝日の場合は開館し、翌平日が休館)
時間:9:00~17:00(入館は30分前まで)
料金:一般¥500、大高生¥300、小中生¥200

吉川資料館 公式サイト

タイトルとURLをコピーしました