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情報|サントリー美術館「尾張徳川家の至宝」2024/7/3~9/1[東京]

情報-博物館・美術館

尾張徳川家の至宝 展

GWから6月下旬まで、大阪のあべのハルカス美術館で開催されていた展覧会で、サントリー美術館が後になりましたが主催はサントリー美術館、徳川美術館、読売新聞社の共催のようです。

家康の9男の徳川義直尾が初代藩主の尾張徳川家は、御三家の中でも最も石高が高く、61.9万石というのは加賀の前田家、薩摩の島津家、仙台の伊達家に次ぐ高さです。 なお弟2人が紀州と水戸の徳川家の初代藩主なので、他家に養子に出された兄たちに比べて優遇されているような。 家康も老いて出来た子らがかわいかったのでしょうか。

家康が亡くなると遺品の分配をして、その時に譲られた品々は「駿府御分物」と呼ばれ、尾張徳川家にも数多く伝わっています。 また江戸時代には、元服などの祝い事や将軍が大名邸を訪問する御成、婚礼の引き出物などで、将軍家や大名家の間で名宝がやり取りされました。 誰の手を経てきたかという「来歴」を見るのも楽しいものです。

サントリー美術館「尾張徳川家の至宝」チラシより

メンバーズクラブがおすすめです

源氏物語は2週間ごとに展示替えがあり、その他も前期・後期で展示替えされるものが多いので、いつ行くか決められない!という方もいると思います。 そんな方は、年会費¥7,000で本人と同伴者が期間中何度でも無料で入館できるサントリー美術館メンバーズクラブがおススメです。 この展覧会は一般の当日料金が¥1,800なので、2人で2回行けば元が取れてしまいます。 金曜日やお盆は夜20時まで、他の日も18時まで開館しているので、働いている人も生きやすい美術館ですし、秋の「英一蝶」展や、冬の「日本美術と儒教」展も面白そうですよ。

この展覧会で観られる国宝

第1章 尚武 もののふの備え
第2章 清雅-茶・能・香-
第3章 求美
特別公開 国宝 初音の調度
特別公開 国宝 源氏物語絵巻

サントリー美術館「尾張徳川家の至宝」チラシより

国宝『太刀 銘 長光(名物 遠江長光)

鎌倉時代の刀工の一派「備前長船派」は華やかな波紋を特徴にしていて、その2代目の長光は6点の刀剣が国宝に指定されているという名工です。 長光は織田信長が好んだようで、この太刀も信長の所有でしたが、本能寺後に明智光秀が安土城から持ち去り家臣の津田重久に与えました。 津田重久が遠江守だったので「遠江長光」と呼ばれています。 第1章の「尚武 もののふの備え」で公開されます。

国宝『初音の調度・胡蝶の調度

家光の長女の千代姫が、数え年3歳で尾張徳川家の2代藩主になる光友にお輿入れした時の婚礼道具です。 お雛様のお道具類を実物大で作ったような見事なもので、源氏物語の「初音」の巻をモチーフにした47点と、「胡蝶」の巻をモチーフにした10点が中心になっています。 前期には眉作箱という化粧道具、後期には将棋盤と駒の箱が公開されます。

7/3~7/29「初音蒔絵旅眉作箱」
7/31~9/1「胡蝶蒔絵将棋盤・駒箱」

国宝『源氏物語絵巻

今年は大河ドラマ効果であちこちで源氏物語をテーマにした作品が公開されていますが、こちらは平安時代末頃に製作された現存最古の源氏物語絵巻です。 絵はもちろん素晴らしいですが、文字の部分も華やかな料紙に流麗な文字で書かれていて実に見事です。 2週間弱で展示替えがありますので、お目当てのある方は日程を確認して見逃さないようにしてください。 

7/3~7/15「柏木(三)」
7/17~7/29「横笛」
7/31~8/15「橋姫」
8/16~9/1「宿木(二)」

展覧会 概要

日程:2024/7/3~9/1
時間:10:00~18:00(金と8/10・8/11・8/31は20時まで)
休館:火曜日
料金:一般¥1,800、大高生¥1,000、中学生以下無料

サントリー美術館 公式サイト

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