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情報|静嘉堂文庫美術館「磁州窯と宋のやきもの」2020/1/18~3/1[東京]

情報-博物館・美術館

★新型コロナウィルス感染拡大防止のため、3/1で終了しました。
 曜変天目茶碗は、2020年7月から三菱1号館美術館で公開されます。

磁州窯と宋のやきもの 展

中国の河北省磁県(地図参照)はやきものの名産地で、そのピークは宋時代(日本の平安後期~鎌倉時代)だったんだそうです。 日常的に使われる器をたくさん作っていて、そのスタイルは様々です。

今回のサブタイトル「白黒つけるぜ!」となっていますが、表面を削って模様を出す「掻き落し(かきおとし)」技法は代表的なものです。 この手のかかる方法に似せて、白地に黒で模様を描いたり、カラフルな絵付けをしたものもあります。

静嘉堂文庫美術館「磁州窯と宋のやきもの」チラシより

他にも、三彩や翡翠釉、白磁や青磁など、バリエーション豊かな中国陶器が並ぶので、やきもの初心者の勉強にはちょうど良さそうですよ。

静嘉堂文庫美術館「磁州窯と宋のやきもの」チラシより

この展覧会で観られる国宝

曜変天目(稲葉天目)

国宝の茶碗といえば、完成品は世界で3つ(油滴天目を数えるか諸説あり)しかない曜変天目茶碗。 中でもこの『稲葉天目』は名品中の名品とされ、徳川家光が春日局が伏せった時に、この名椀で薬湯を飲ませようとしたというもの。 春日局の婚家の稲葉家に伝来し、現在は静嘉堂文庫の所蔵になっています。

撮影OKコーナー

静嘉堂文庫美術館には、展示室に入る手前に、窓に囲まれた庭を一望できるスペースがあって、何点かの作品が展示されます。 こちらのコーナーは撮影OKになることが多く、インスタ映えする作品が選ばれているような(?)気がします。

青磁鼎型香炉[静嘉堂文庫美術館]
黒釉筒形盒・白磁筒形盒[静嘉堂文庫美術館]

展覧会 概要

★新型コロナウィルス感染拡大防止のため、3/1で終了しました。
 曜変天目茶碗は、2020年7月から三菱1号館美術館で公開されます。

期間:2020/1/18~3/15
休日:毎月曜日(2/24は開館し、翌25日が休館)
時間:10:00~16:30(入館は30分前まで)
料金:一般¥1,000、大高生¥700、中学生以下無料
公式サイト:http://seikado.or.jp/

鑑賞ログ

2020年2月

春・秋に続き、今年度3回目の稲葉天目の展示です。 春の曜変天目3椀同時公開は、とても話題になっていたので混んでいましたが、今回はのんびり鑑賞できました。

春は、展示会場前のスペースに展示してあり、自然光の中で観ることができましたが、その日の天気や時間帯によって、観え方がかなり違いそうな展示でした。 今回は、展示会場の単独ケースに入れられており、360度から眺めることができます。 稲葉天目は、外側には曜変が出ていないので、低めの展示ケースで見込み(椀の内側)をしっかり観られていいですね。 曜変の光の輪のふちが複雑な色のグラデーションで、本当に美しい茶椀です。

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