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情報|刀剣博物館「日本刀の見方 Part3 刃紋」2020/2/22~6/21[東京]

情報-博物館・美術館

★新型コロナウィルス感染拡大防止のため、3/2~臨時休館で再開未定
 終了日を延期して、5/17→6/21まで開館予定

日本刀の見方 Part3

2019年度に3回に渡って開催された「日本刀の見方」シリーズも、今回で最終回です。 日本刀を鑑賞するポイントごとに、特徴的な刀剣を展示してあるので、初心者が見どころを押さえるのには最適です。

かく言う私も、刀剣は未知の領域だったのですが、このシリーズで見方を覚えて、何となくですが自分の好みもわかってきました。 刀剣に詳しい方はもちろん、みんなが騒ぐほどピンとこないとか、全部同じに見えるという方には、ぜひおすすめします。

刀剣展示の目線

刀剣の専門博物館である刀剣博物館で、今回は刃文に焦点をあてた展示なので、刃文が一番よく鑑賞できるようにライティングがされています。 まずはチューニングということで、正面の白い線に目線をあわせると、刃文がきれいに見えるのだそうです。 ここで、どのくらい屈めばいいか、背伸びすればいいかを体感します。 身長155~160cmくらいの方が観やすいのかもしれません。

説明パネル

刀剣の説明を読んでいると「丁子に互の目が混じり・・」などと書かれていますよね。 そういった刃文の種類ごとに図解パネルを展示して、その後に数本の特徴的な刀剣が展示されています。

これが実に分かりやすいのです。 まずは「いかにも」な1本を展示して、あぁなるほどと思わせた後で、ちょっと応用編な刀剣を展示して、ん?こんなアレンジもあるのかと幅広さを覚えていく、なんて気が利いてるんでしょう。

刃文の作り方

壁際は、ぐるりと刀剣を鑑賞しやすい高さの展示台になっていて、中央は上からのぞき込むタイプの展示ケースが置かれています。 今回は、刃文を記録した古文書や刃文を作る方法が展示されていました。

そう、刃文はかなり人工的に手を加えて作られているんです。 てっきり金属の重ね方とか鍛え方で出るのかと思っていたら、土を模様を描くように乗せて火を加えて刃文を作るんです。 こういった資料があるのも、刀剣博物館ならではで面白いんですよね。

この展覧会で観られる国宝

3階の展示室入口正面には、特別感のただよう展示コーナーがあります。 ここには国宝や名物など、その展覧会の目玉刀剣が展示されることが多いようです。

太刀 銘 信房作[致道博物館]

前期(2/22~4/19)
徳川四天王の酒井忠次が、小牧長久手の戦いの褒賞として家康から賜った太刀です。 時代の流れで、こういったエピソードのある刀も、所有者が変わっていることが多いですが、こちらは現在でも酒井家が創設した致道博物館の所蔵品です。

太刀 銘 国行(当麻)

後期(4/21~5/17)
刀剣博物館は3口の国宝刀剣を所蔵していますが、その内の2本に「国行」の銘が入っています。 ただし刀工は別人で、1本は山城国(京都)の来派のもの、もう1本が大和国(奈良県)の当麻派のものです。 今回は、当麻国行の方が展示されます。

展覧会 概要

★新型コロナウィルス感染拡大防止のため、3/2~臨時休館で再開未定
 終了日を延期して、5/17→6/21まで開館予定

期間:2020/2/22~5/17 6/21
休日:毎月曜日(祝日は開館し翌火曜が休館、5/7)
時間:9:30~17:00(入館は30分前まで)
料金:一般¥1,000、会員・団体¥700、高大専門生¥500
公式サイト:https://www.touken.or.jp/museum/

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