歓喜院聖天堂[熊谷/埼玉]

歓喜院聖天堂[熊谷/埼玉]

歓喜院のこと

埼玉県熊谷市にある歓喜院(かんぎいん)は真言宗の寺院で、本尊として大聖歓喜天をまつっている。 妻沼聖天山(めぬましょうでんざん )として知られ、埼玉の小日光や聖天様として親しまれている。 東京浅草の「待乳山聖天」や、奈良の「生駒聖天」などと「日本三大聖天」に数えられる(三大は諸説あり)

このあたりの名物に「聖天寿司」があり、いわゆる「助六」だが、いなり寿司は揚げを縦に切って寿司飯を詰めていてかなり長細い。

国宝『聖天堂』

日光東照宮のような極彩色の彫刻が施されており、妻沼の大工が親子2代20数年にかかって完成されたもの。 権現造りで 「奥殿(本殿)」「中殿」「拝殿」が1棟とされ、「神社」として国宝に登録されている。 彫刻や飾り金具の装飾が多く、左甚五郎作と伝わる彫刻も残されている。

文化財登録データ

【台帳・管理ID】102-463
【指定番号】02163
【指定名称】歓喜院
【よみかた】かんぎいん
【棟名】聖天堂
【よみかた】しょうでんどう
【員数】1棟
【時代・年】奥殿:延享元年(1744年)、中殿:宝暦10年(1760年)、拝殿:宝暦6年(1756年)
【構造・形式】奥殿:桁行三間、梁間三間、一重、入母屋造、両側面軒唐破風、背面千鳥破風及び軒唐破風付、向拝一間 中殿:桁行三間、梁間一間、一重、両下造 拝殿:桁行五間、梁間三間、一重、入母屋造、正面千鳥破風付、向拝三間、軒唐破風付
【所在地】埼玉県熊谷市妻沼
【所有者】歓喜院
【重文指定日】1984.12.28
【国宝指定日】2012.07.09
【解説】歓喜院は高野山真言宗に属し、治承3年(1179)の創建と伝わる。現在の聖天堂は、享保5年(1720)に歓喜院院主海算(かいさん)が再建を発願、民衆の寄進を募り、地元の大工林兵庫正清(まさきよ)によって建設されたものである。奥殿、中殿、拝殿よりなる権現造の形式で、延享元年(1744)に奥殿と中殿の一部が完成し、宝暦10年(1760)までに中殿と拝殿が完成した。とくに奥殿は多彩な彫刻技法が駆使され、さらに色漆塗や金箔押などによる極彩色を施してきらびやかに飾る。また、拝殿正面を開放として参詣の便をはかるなど庶民信仰の隆盛を物語る建物である。聖天堂は、江戸時代に発展した多様な建築装飾技法がおしみなく注がれた華麗な建物であり、技術的な頂点の一つをなしている。このような建物が庶民信仰によって実現したことは、宗教建築における装飾文化の普及の過程を示しており、我が国の文化史上、高い価値を有している。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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