清白寺のこと
清白寺(せいはくじ)は、足利尊氏が正慶2年(1333年)に創建したと伝わり、尊氏が帰依した夢窓疎石(夢窓国師)を開山とする臨済宗の寺院。 総門→放生池 → 鐘楼門 → 仏殿 → 本堂が一直線に並ぶ、禅宗独特の伽藍配置だが、仏殿以外は天和2年(1682年)の火災で焼失しており、現在の伽藍は火災後から数十年の間に再建されたもの。
国宝『仏殿』
典型的な禅宗様の仏殿で、内部の木材に応永22年(1415年)と墨書があり、これが建立年だと判明している。 反った入母屋造りの屋根に、正面は桟唐戸、花頭窓(火灯窓)、内部の床が土間であるなど、小さいながら禅宗様仏殿の特徴を備えている。
桁行(横幅)、梁間(奥行)ともに、5間(柱の間が5つ)に見えるが、外周の1間は裳腰と呼ばれる下側の屋根に付属するもので、建築としては上部の屋根部分の桁行・梁間とも3間となる。 内部の天井には禅宗の堂宇によくみられる龍図が描かれ、柱には彩色されているのが珍しい。
この国宝を観るには
境内は自由に入れるので、外観は無料で参拝可能。 内部は事前予約で拝観でき、¥300の拝観料が必要。
公共交通機関を利用する場合は、JR中央本線の東山梨駅から徒歩約10分ほど。
文化財指定データ
【台帳・管理ID】102-865
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00180
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】清白寺仏殿
【ふりがな】せいはくじぶつでん
【員数】1棟
【時代・年】応永22年(1415年)
【構造・形式】桁行三間、梁間三間、一重もこし付、入母屋造、檜皮葺
【所在地】山梨県山梨市三ケ所
【重文指定日】1907.08.28
【国宝指定日】1955.06.22
【説明】正慶二年(一三三三)夢窓国師を開山として造られた。関東における禅宗建築の傑作。
ついでにグルメ
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