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国宝-建築|賀茂別雷神社(上賀茂神社)本殿・権殿[京都]

国宝DB-建築

賀茂別雷神社(上賀茂神社)のこと

「賀茂別雷大神(かもわけいかづちおおかみ)」を御祭神とする「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」は、通称「上賀茂神社」として親しまれている。 社伝によると、天武天皇の白鳳6年(678年)に造営され、遷都後は賀茂御祖神社(下鴨神社)とともに山城国一宮に列せられる。 源氏物語にも登場する「葵祭」は両社の祭事で、元は皇女が務めた「斎院(斎王)」にかわる「斎院王代」が、御所→下鴨神社→上賀茂神社の順にめぐる。

上賀茂神社「立砂」は手作業で作られる

国宝『本殿・権殿』

向かって右(東)に本殿が、左(西)に権殿が並んで建っているが、神を祀るのは本殿で、権殿は式年遷宮の際などに一時的に使用された。 「権」は「仮の」「臨時の」といった意味合いで、「権大納言」などは定員を超える任官をする際に使用された。

神社建築では最も多い「流造り」の屋根は、檜(ひのき)の皮を重ねて葺いていく「檜皮葺(ひわだぶき)」となっている。 国宝に指定されている本殿・権殿とも、文久3年(1863年)に造営されたもので、正面には狩野派によって狛犬が描かれている。

江戸時代までは、伊勢神宮のように社殿を建て替える「式年遷宮(しきねんせんぐう)」が21年ごとに行われていたが、現在では社殿の取り壊しはせずに、屋根の吹き替えや塗り直しなどの修繕をしている。 

上賀茂神社国宝『本殿・権殿』は一般参拝では観ることができない

この国宝を観るには

朝5時〜17時までいつでも参拝できる上賀茂神社だが、通常の参拝エリアからは国宝の『本殿』『権殿』はほとんど見えない。 ¥500で「特別拝観」に申し込むと近くから参拝することができる(京の夏の旅期間は主催が異なり¥600)

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-1550
【指定番号】00141
【指定名称】賀茂別雷神社
【ふりがな】かもわけいかずちじんじゃ
【所在地】京都府京都市北区上賀茂本山町
【国宝指定日】1953.03.31
【説明】いわゆる上賀茂社である。すでに三十棟が一括指定されているが、今回、摂社若宮神社本殿、摂社新宮神社本殿及び拝殿、摂社片岡神社本殿及び拝殿、片岡橋の六棟を追加した。いずれも社殿の一環として寛永五年(一六二八)に造られたものである。これで、平安時代の面影を正確に伝える二の鳥居以内はほとんど指定されたわけである。

【棟名】本殿
【ふりがな】ほんでん
【員数】1棟
【種別】近世以前/神社
【時代・年】文久3年(1863年)
【構造・形式】三間社流造、檜皮葺

【棟名】権殿
【ふりがな】ごんでん
【員数】1棟
【種別】近世以前/神社
【時代・年】文久3年(1863年)
【構造・形式】三間社流造、檜皮葺

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

ご朱印

賀茂別雷神社(上賀茂神社)ご朱印

鑑賞ログ

2019夏 特別拝観

特別参拝や「京の夏の旅」に申し込むと、パンフレットと「浄掛」が頂けます。 この浄掛は首から左右に下げて体を清める役割があり、建物に入る際はこれをかけておくように言われます。

参拝場所の左にある重要文化財「直会殿」に入ると、神職から絵を見ながら「賀茂神話」のお話を聞き、お祓いをして頂きます。 これが終わると、国宝『本殿』『権殿』が見える場所に移動し、そちらでも建築に関する説明をして頂け、その後に参拝となります。

京の夏の旅では宝物類を拝見することができ、2019年の夏の旅では御代替わりに関する資料がたくさん出されていました。

ついでにグルメ

神馬舎の北に「憩の庭」があり、檜のベンチで休むことができます。 道を渡った駐車場の北側にはAGFとのコラボ「神山湧水珈琲 煎」があり、上賀茂神社の背にある「神山」から涌く神山湧水で、それにあわせてブレンドしたコーヒーが頂けます。 ¥250の追加で葵家さんの焼餅2つが付いてきます。

神山湧水珈琲 煎

コーヒー(HOT/ICE)¥400
コーヒー(HOT/ICE)+焼餅2個 ¥650

神山湧水珈琲 煎  コーヒー・焼餅セット
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