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国宝-建築|西本願寺 飛雲閣[京都]

国宝DB-建築

西本願寺のこと

浄土真宗の総本山で正式名称は「本願寺」だが、元は1つの宗派だったが分裂した真宗大谷派(東本願寺)と区別しやすいため「西本願寺」と呼ばれることが多い。 元は宗祖である親鸞聖人の廟堂が発展したもので、豊臣秀吉の京都整備で現在の地に移ってきた。 

右『阿弥陀堂』と左『御影堂』はともに国宝

国宝『飛雲閣』

西本願寺の南東にある庭園「滴翠園」の池にかかるように建てられた、3層の楼閣建築で、豊臣秀吉が京都に構えた邸宅「聚楽第(じゅらくだい)」の遺構だと伝わる。 鹿苑寺の「金閣」、慈照寺の『銀閣』とで「三閣」とされる。

全体的にアシンメトリーで、破風の形が左右で異なったり、窓のデザインが統一されないなど、隅々まで意匠がこらされている。 1層には主室の招賢殿・八景の間・舟入の間・茶室があり、かつてこの建物で入口に相当するのは小舟が引き込める舟入の間のみであったが、現在では池に石橋がかけられて歩いて入れるようになっている。 2層には回縁が付き、三十六歌仙の障壁画が描かれた歌仙の間、3層には摘星楼と呼ばれる小ぶりな1部屋のみがある。

国宝『西本願寺 飛雲閣』

国宝『西本願寺 飛雲閣』

国宝『西本願寺 飛雲閣』舟入の間

この国宝を観るには

飛雲閣は通常非公開で、国宝『御影堂』の南端や、龍谷ミュージアムの前から、塀越しに上層を観ることができる。 ごく稀にだが、特別公開されることがある。

御影堂から見た飛雲閣

公開履歴

※一般に広く知らせられる特別公開の他に、旅行会社やイベント会社の特別拝観ツアーなどもありますが、こちらには記録していません。

2024/1/20~3/10 京の冬の旅
2023/11/12~11/21 京都非公開文化財特別公開
2023/3/29~5/21の特定日 親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要 協賛行事
2020/9/19~9/24 西本願寺「お西さんを知ろう!特別版」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-1815
【指定番号】00005
【種別】近世以前/住宅
【指定名称】本願寺飛雲閣
【ふりがな】ほんがんじひうんかく
【員数】1棟
【時代・年】桃山時代
【構造・形式】一階:招賢殿、八景之間、船入之間、入側、縁、茶室、二階、歌仙之間、階段、廻縁、中二階階段室、三階、摘星楼、階段室より成る、南面及び北面25.8m、東面11.8m、西面12.5m、三重
【所在地】京都府京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町
【国宝指定日】1951.06.09

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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