スポンサーリンク

国宝-建築|醍醐寺 清滝宮 拝殿[京都]

国宝データ-建築
スポンサーリンク

理源大師聖宝と上醍醐

空海の孫弟子にあたる平安時代初期の僧「聖宝(しょうぼう)」は、真言だけでなく法相や華厳など様々な教えを修め、役小角を慕い修験道の修行も行った。 道場を開く場所を探していた聖宝が笠取山に登ると、老翁の姿で現れた地主の横尾明神が、湧き出る清水を飲み「醍醐味なり」と言ったと伝わり、寺の名前にもなっている。 横尾明神からこの地を譲られた聖宝は、准胝観音と如意輪観音をまつる堂宇を建立し、これが醍醐寺の始まりである。 醍醐水は現在でも湧き出ており、醍醐寺の閼伽水(仏教の儀式などに使われる水)として使われている。

上醍醐の絵地図

国宝『清滝宮 拝殿』

空海が密教の守護神として勧請した清滝宮(清瀧宮)は、醍醐の井戸の近くに建つ醍醐寺の鎮守社で、平安時代後期に創建された。 上醍醐清滝宮の創建から間もなく下醍醐にも分身され、五重塔の西に本殿と拝殿が並んでいる。

現在残る拝殿は、室町時代の永享6年(1434年)に建立されたもので、懸造り(懸崖造り)に寝殿造りの特徴がみられる美しい姿を残す。 懸崖と反対側は更に斜面になっており、その崖上に本殿が建っている。

醍醐寺 国宝『清滝宮 拝殿』
醍醐寺 国宝『清滝宮 拝殿』
醍醐寺 国宝『清滝宮 拝殿』
清滝宮 本殿
清滝宮本殿の正面から国宝『拝殿』を見おろす

この国宝を観るには

上醍醐は、下醍醐の伽藍から1~1時間半ほど登ったところにあり、途中はほとんどが舗装されておらず、足元が悪い場所もある。 登ってしまえば、清滝宮・薬師堂・五大堂・如意輪堂などはそれほど苦労なく巡ることができる。

入山料:¥600(下醍醐伽藍の拝観券があれば¥500)
入山時間:夏期は15時まで、冬期は14時までで、17時までに下山となっている

上醍醐までの道のり

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-1901
【指定番号】00162
【種別】近世以前/神社
【指定名称】醍醐寺清滝宮拝殿
【ふりがな】だいごじせいりゅうぐうはいでん
【員数】1棟
【時代・年】永享6年(1434年)
【構造・形式】懸造、桁行七間、梁間三間、一重、入母屋造、妻入、向拝三間、軒唐破風付、檜皮葺
【所在地】京都市伏見区醍醐醍醐山
【重文指定日】1901.03.27
【国宝指定日】1954.03.20

出典:国指定文化財等データベース一部抜

ついでにグルメ

「醍醐(だいご)」は残念ながら製法が失われていますが、古代に作られた乳製品の1種で、美味しいものの最上位とされていた食物です。 コロナ禍で牛乳があまり「蘇(そ)」を作るのが流行りましたが、この蘇を更に加工して作るのが醍醐です。 

この醍醐のように美味しいという水が、上醍醐に現在も湧き続けている「醍醐水」です。 醍醐寺の仏事に使う閼伽水ですが、蛇口が付けられていて私たちも気軽に頂くことができます。 下醍醐からこの辺りまで、元気な若者でも1時間ほどは山を登っていますので、冷たい水というだけでご馳走ですが、こちらのお水はご利益までありそうで嬉しいです。 この時は人が少なかったので、ちょうど空になったペットボトルにも詰めて、ホテルでコーヒーを入れました。 柔らかくて美味しいお水です。

上醍醐の醍醐水は現在も飲むことができる
タイトルとURLをコピーしました