国宝-彫刻|根来寺 多宝塔(大塔)[和歌山]

国宝データ-建築

根来寺のこと

平安時代後期の僧「覚鑁上人(かくばんしょうにん)」は、京都や奈良の寺院で学んだ後に高野山へ上って真言密教を再興し、鳥羽上皇の庇護を受けて高野山に大伝法院を建立した。 やがて、高野山の衆徒との間に軋轢が起き、根来の地に「円明寺」を建立し、康治2年(1143年)にこの地で生涯を終える。

正応元年(1288年)に、僧の頼瑜(らいゆ)が大伝法院を根来に移し、真義真言宗の拠点として栄えていく。 やがて多くの僧兵「根来衆」を抱え、強い勢力を持つようになると豊臣秀吉と対立し、天正13年(1585)に大塔などわずかの建物を残して焼き討ちにあう。 この焼き討ちを逃れた僧が、奈良の長谷寺や京都の智積院で真義真言宗を伝えていく。 江戸時代に入ると、紀州徳川家の庇護で根来寺も再興され、覚鑁上人へは興教大師の号が贈られた。

根来寺 大門

国宝『多宝塔(大塔)』

日本独特の塔建築である多宝塔は、方形の初層に円形の二層を乗せた塔をいい、元は内部に多宝如来、又は多宝如来と釈迦如来を安置していたが、根来寺の多宝塔では胎蔵界の大日如来を安置している。 根来寺では数少ない秀吉の焼き討ちの前からある建造物で、その時に受けた火縄銃の跡が残っている。

高さ40m、初層は1辺15mと、木造の多宝塔としては最大の大きさを誇り、12本の柱で円形の内陣を作っている。 現在でも内部に入ることができる唯一の多宝塔である。

国宝 根来寺 多宝塔(大塔)
国宝 根来寺 多宝塔(大塔)

この国宝を観るには

拝観時間内ならいつでも観ることができる。 大伝法堂や大塔は中に入って参拝することができ、本坊も見どころがおおいので、じっくり観る方は1~2時間はみておきたい。

根来寺 公式サイト

夏期(4~10月):9:10~16:30
冬期(11~3月):9:10~16:00
料金:中学生以上¥500、小学生以下無料

根来寺 大塔の右隣に建つのは大伝法堂

国宝に指定された多宝塔

石山寺[滋賀]多宝塔
慈眼院[大阪]多宝塔
金剛三昧院[和歌山]多宝塔
長保寺[和歌山]多宝塔
浄土寺[広島]多宝塔

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-2865
【指定番号】00096
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】根来寺多宝塔(大塔)
【ふりがな】ねごろじたほうとう(だいとう)
【員数】1基
【時代・年】室町後期
【構造・形式】五間多宝塔、本瓦葺
【所在地】和歌山県岩出市根来
【国宝指定日】1952.11.22

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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