伴大納言絵詞[出光美術館/東京]

伴大納言絵詞[出光美術館/東京]

伴大納言と応天門の変

伴大納言とは、平安時代中期の貴族で政治家の伴善男(とものよしお)、陰謀説もある「応天門の変」を描いたもので、伴善男は放火の嫌疑をかけられ伊豆へ流罪となった。 絵巻が描かれたのは、変から約300年後頃だとみられる。

国宝『伴大納言絵詞』

この絵巻は、後白河法皇が「年中行事絵巻」を描かせ、ボストン美術館所蔵の「吉備大臣入唐絵巻」も描いたとされる土佐派の絵師「常磐光長(ときわみつなが)」の作と推定される。 「異時同図法」という、1つの場面に同じ人物が時間を経過する様子を全て描くという手法がとられている。

「上巻」では、応天門の火事と伴善男の告訴により左大臣が捕らえられる。「中巻」は、子供の喧嘩から左大臣の無実と伴善男の放火が発覚する。「下巻」は、取り調べで家来の白状により伴善男が流罪になる、というもの。 「検非違使(けびいし)」という当時の警察のような官職の様子がわかる資料としても貴重。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-5
【指定番号】00005-00
【種別】絵画
【指定名称】紙本著色伴大納言絵詞
【員数】3巻
【国】日本
【時代・年】平安時代
【所有者】出光美術館
【国宝指定日】1951.06.09

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

この国宝を観るには

本品の最新出展は、所有者である出光美術館の開館50周年記念特別展で、その前は同館の40周年記念特別展と、10年もの間公開されなかった。 あまり頻繁に出展されないようなので、機会があればぜひ観ておきたい。

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