五大尊像[教王護国寺(東寺)/京都]

五大尊像[教王護国寺(東寺)/京都]

東寺と宝物

唐への入学から戻った空海が、当時は官寺だった東寺を嵯峨天皇から託され、密教の研究や修行の中心となる。 空海が唐から直接持ち帰った物や、空海が持ち帰った資料や知識によって日本で作られたものまで、数多くの文化財を所有している。

国宝『五大尊像』

この「五大尊像」は、天皇の健康を祈る修法「後七日御修法(ごにちのみしほ)」の際にかけられた画で、鳥羽院の命によって平安後期に描かれ、その時代らしくほどよい肉付きで少年のようなおっとりとした姿で描かれている。 後七日御修法は宮中で行われていた修法だが、現在でも1月には東寺で修されている。

五大尊像の内容

【不動明王】ふどうみょうおう
一面二臂で瑟瑟座に座し、右手には剣を左手には羂索を持っている。 辮髪を左に垂らしており、顔部分は状態が良くなく表情が見えづらい。

【金剛夜叉明王】こんごうやしゃみょうおう
青い肌に三面六臂で、法輪・弓矢・金剛杵などを持っている。 

【降三世明王】ごうざんぜいみょうおう
三面八臂で、その内の2本の手は「降三世印」という胸の前で交差する印を結ぶ。 黄色がかった肌でヒンズー教の「シヴァ神」妃の「ウマー」を踏んでいる。

【軍荼利明王】ぐんだりみょうおう
一面八臂で体中に蛇を巻いており、中にはコブラのように見える蛇もある。 口を閉じ睨みつけるような表情をしている。 

【大威徳明王】だいいとくみょうおう
六面六臂六脚で水牛に乗っている。水牛が足を踏んで振り返るような躍動感で描かれている。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-40
【指定番号】00038-00
【種別】絵画
【指定名称】絹本著色五大尊像
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくごだいそんぞう
【員数】5幅
【国】日本
【時代・年】平安時代
【所有者】教王護国寺(東寺)
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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