兜跋毘沙門天立像[教王護国寺(東寺)/京都]

兜跋毘沙門天立像[教王護国寺(東寺)/京都]

毘沙門天とは

「毘沙門天」は仏教の守護神である四天王の「多聞天」のことで、北方の守護神とされる。 独尊でも信仰されることが多く、七福神にも数えられる。 中尊として、妃である吉祥天と、息子の善膩師童子(ぜんにしどうじ)の脇侍がつく三尊形式でまつられる場合もある。 甲冑姿で左手に宝塔、右手には棍棒や槍などの武器を持ち、2匹の邪鬼を踏んでいる。

兜跋毘沙門天とは

中国より西方にある「兜跋国(とばつこく)」が攻められた時に、毘沙門天が出現し敵を撃退したことから、唐時代の中国では城門などに置かれるようになった。 足元に邪鬼でなく「地天女」または「地天女と邪鬼」を踏んでいる。

国宝『兜跋毘沙門天立像』

空海や最澄ら遣唐使によって招来された仏像といわれ、平安京の正門にあたる「羅城門」の楼上に安置されていた。 羅城門が倒壊した時に東寺に移されたといわれる。 その後は財宝と福徳のご利益があるとして、独尊で信仰されるようになった。

鎖を編んで作った膝まであるスカート状の鎧を着て、頭には閻魔大王のような宝冠をつけている。 左手には通常の毘沙門天と同じ宝塔を持っているが、左手の持ち物は失われている。 足元には中心に地天女、その両側に邪鬼がいて、その方の上あたりにほぼ直立で立っている。

この国宝を観るには

春秋の東寺宝物館で展示される他、博物館などで展示される場合もある。

公開履歴

2019/3/26~6/2 東京国立博物館「東寺展」
2018/9/20~11/25 東寺宝物館「秋期特別公開」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-257
【指定番号】00093-00
【種別】彫刻
【指定名称】木造兜跋毘沙門天立像(毘沙門堂安置)
【ふりがな】もくぞうとばつびしゃもんてんりゅうぞう(びしゃもんどうあんち)
【員数】1躯
【国】中国
【時代・年】唐時代
【所有者】教王護国寺(東寺)
【国宝指定日】1955.06.22

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ 2019年3月

東寺展@東京国立博物館
パンフレットの写真で見るよりも大型でした。台座の上にあると下から見上げる感じ。顔がエキゾチックで、鎖を編んだという甲冑は彫りがかなり深い。ガラス無しでかなり間近で観られました。

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