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国宝-絵画|聖徳太子・天台高僧像[一乗寺/兵庫]

国宝DB-絵画

国宝『聖徳太子 及 天台高僧像』

国宝の『三重塔』を持つ「一乗寺」は、孝徳天皇の勅願により650年に創建され、開基は法道仙人といわれる。 本作は一乗寺に伝わる天台の高僧像だが、童子姿の聖徳太子も加わっている。 掛け軸の状態で10幅伝わるが、最初から10幅だったのか失われて10幅になってしまったのか不明。 平安時代に描かれたもので、特に日本の人物については貴族趣味的な穏やかな表情をしている。

国宝の内容

※印のないものは奈良国立博物館に寄託
龍樹(りゅうじゅ)[インド]
善無畏(ぜんむい)[インド]※東京国立博物館へ寄託
慧文(えもん)[中国]※東京国立博物館へ寄託
慧思(えし)=南嶽大師[中国]
智顗(ちぎ)=天台大師[中国]
灌頂(かんじょう)[中国]※大阪市立美術館へ寄託
湛然(たんねん)[中国]
最澄(さいちょう)[日本]
円仁(えんにん)[日本]
聖徳太子(しょうとくたいし)[日本]

この国宝を観るには

現在、いくつかの博物館に寄託されており、一乗寺の宝物館では観ることができない。 数年に一度くらい東京や奈良の国立博物館で公開される。

2020年秋には、コロタイプによる高精細複製が、一乗寺で里帰り展示された。

公開履歴

2024/6/11~7/7 東京国立博物館 国宝室(善無畏像)
2024/1/16~2/12 東京国立博物館 国宝室(慧文大師像)
2022/4/12~5/22 京都国立博物館「最澄と天台宗のすべて
2022/2/8~3/21 九州国立博物館「最澄と天台宗のすべて
2021/10/12~11/21 東京国立博物館「最澄と天台宗のすべて
2021/1/13~2/14 奈良国立博物館「珠玉の仏教美術」(~1/24:慧思、1/26~聖徳太子)
2020/2/11~2/24 東京国立博物館 国宝室(慧文大師像)
2018/11/27~12/9 東京国立博物館 国宝室(善無畏像)
2016/1/19~/14 東京国立博物館 国宝室(善無畏像・慧文大師像)

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-80
【指定番号】00077-00
【種別】絵画
【指定名称】絹本著色聖徳太子及天台高僧像
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくしょうとくたいしおよびてんだいこうそうぞう
【員数】10幅
【国・時代】日本・平安時代
【所有者】一乗寺
【国宝指定日】1953.03.31

出典:国指定文化財等データベース一部抜

鑑賞ログ

2018年12月

2018/11/27~2018/12/9までの東京国立博物館「国宝室」の展示で「善無畏像(ぜんむいぞう)を観る。 平安時代の絵画にしてはとてもはっきりと色が残っている。 善無畏はインドの僧ということでか、とてもエキゾチックな印象の画で、椅子に斜めにかがむように座り拝むような姿勢をしている。 膨らんだ頬がかわいらしい。

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