閻魔天像[醍醐寺/京都]

閻魔天像[醍醐寺/京都]

国宝『閻魔天像』

密教における閻魔天(焔摩天・閻摩天とも)は十二天に数えられるが、この像は修法「閻魔天供法」の本尊として作成されたもの。 閻魔天供は安産祈願や除災や延命などで修された。

一般的な「閻魔大王」のイメージとは異なり、菩薩のような姿をして半跏で白い水牛に乗っている。 衣も装飾的で優美な姿に描かれており、宮中の高貴な女性の安産祈願のために製作されたという説もある。

単尊で表現される閻魔天は、手に「壇拏幢(だんだとう)」または「人頭杖(にんずじょう)」という、人の頭が2つ乗った杖を持っている。 この頭の、憤怒形は「太山府君(たいざんふくん)」、穏やかな顔は「黒闇天女(こくあんてんにょ)」で、罪の重さや善悪をはかるとされる。

こちらで画像が見られます

醍醐寺文化財アーカイブス →「醍醐寺の国宝・重要文化財」→「鎌倉時代」

この国宝を観るには

所有する醍醐寺の霊宝館(宝物館)の展示で、まれに出展される場合がある。

2019/2/26~3/24 九州国立博物館「京都・醍醐寺展」
2018/9/19~10/15 サントリー美術館「京都・醍醐寺展」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-00136
【指定番号】00130-00
【種別】絵画
【指定名称】絹本著色閻魔天像
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくえんまてんぞう
【員数】1幅
【時代・年】鎌倉時代
【所有者】醍醐寺
【国宝指定日】1956.06.28

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ 2018年9月

サントリー美術館「醍醐寺展」
閻魔天。閻魔大王のことらしいが全然イメージが違う。あのいわゆる閻魔さまの面影は全くなし。菩薩スタイルで牛に乗っています。そして杖?棒のようなものを持っていますが、その先には人の顔!ちょっと閻魔さまっぽくなってきました。人の顔って本当に人の顔です。ガイコツとかじゃないんです。閻魔天と似たスタイルのインド風の頭が乗っています。これは死者なんですかね? 気になったので調べたら、旧東寺蔵の閻魔天像も棒の先に頭がついたの持ってます。こちらは水牛には乗っておらず脇侍がいます。 密教系の閻魔天はこういうスタイルのようですね。 いつ閻魔大王のイメージができたんだろう?

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