凍雲篩雪図[川端康成記念会/神奈川]

凍雲篩雪図[川端康成記念会/神奈川]

国宝『凍雲篩雪図』

凍雲篩雪図(とううんしせつず)は、江戸後期の文人画家「浦上玉堂」の代表作で、この国宝の他に十数点が重要文化財に指定されている。 この作品は、玉堂が60代頃の作品と考えられ、東北を訪ねた時の冬の情景を描いたものだといわれる。 篩は「ふるい」で、凍るような雲と、ふるいにかけたような雪山の情景を、水墨画で表現したもの。 川端康成の旧蔵品。

姫路市立美術館「川端康成と美のコレクション」チラシより

浦上玉堂のこと

備前岡山藩の支藩「鴨方藩」の藩士の家に生まれ、大目付を務めるほどだったが、50歳の時に2人の子を連れて脱藩する。 琴を持って諸国を遊歴し、各地で文化人たちと交流を重ね、琴のほかに詩作や書画中心の生活を送る。 中国伝来の七弦琴を手に入れ、その銘「玉堂清韻」から自身の号を「玉堂琴士」とした。

この国宝を観るには

現在は川端康成記念会が所有・管理をしており、同記念会には展示施設は無いが、年に1~2回は展覧会に貸し出されるので、国宝絵画としては公開の多い方である。

公開履歴

2019/9/14~16・10/29~11/4 姫路市立美術館「川端康成と美のコレクション」
2019/4/23~5/26 岐阜市歴史博物館「川端康成と東山魁夷」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-148
【指定番号】00142-00
【種別】絵画
【指定名称】紙本墨画凍雲篩雪図〈浦上玉堂筆/〉
【員数】1幅
【時代・年】江戸時代
【作者】浦上玉堂
【所有者】川端康成記念会
【国宝指定日】1965.05.29
【説明】雪に埋もれた大自然の寂寥感を、繊細な筆触と幾度も重ねられた墨の諧調によって、しっとりと表現している。浦上玉堂(一七四五-一八二〇)の六十代末期の作と想定され、彼が奥羽遊歴中に接した雪景の実感がここに結実したとみられる。玉堂独自の画境を示す代表作であるとともに、日本南画史上忘れられない名作でもある。

出典:国指定文化財等データベース一部抜

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