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国宝-彫刻|観音菩薩立像(九面観音)[法隆寺/奈良]

国宝DB-彫刻

国宝『観音菩薩立像(九面観音)』

香木で作られた仏像を「檀像」といい、小型のものが多いが、その木地を活かして彩色はあまり施さず髪や唇など一部にとどまる。 この九面観音(くめんかんのん)は、法隆寺の資材帳には養老3年(719年)に唐から請来されたと記録される。

像高37.1cmと小型の像で、頭上面の一部が別材を継いでいるが、瓔珞や耳飾りなど身体から離れた部分まで大半を白檀の一木から掘り出している。 十一面観音のように頭上に8つの小面があり、菩薩相2面、忿怒相2面、狗牙上出相2面、大笑面1面と頂上中央に1面と、構成も十一面観音に似ている。(十一面観音は菩薩3・忿怒3・狗牙上出相3・大笑面1)

九面観音の森川杜園による摸刻

この国宝を観るには

法隆寺の宝物館「大宝蔵院」で常設展示されているので、拝観時間内ならいつでも観ることができる。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-260
【指定番号】00096-00
【種別】彫刻
【指定名称】木造観音菩薩立像(九面観音)
【ふりがな】もくぞうかんのんぼさつりゅうぞう
【員数】1躯
【国】中国
【時代・年】唐時代
【所有者】法隆寺
【重文指定日】1897.12.28
【国宝指定日】1955.06.22

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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