籬菊螺鈿蒔絵硯箱[鶴岡八幡宮/神奈川]

籬菊螺鈿蒔絵硯箱[鶴岡八幡宮/神奈川]

国宝『籬菊螺鈿蒔絵硯箱』

沃懸地(漆を塗った上から金銀粉を巻き敷く技法)に貝細工の螺鈿で、籬の中で咲き誇る菊と小鳥を描きだした硯箱。 内部は懸子になっており、水滴と硯がセットされ、その周辺には蒔絵の技法で籬と菊が描かれている。

源頼朝が後白河法皇より下賜され、妻の政子が愛用していたと伝わる。 鶴岡八幡宮へ奉納され、神宝として伝わっている。

国宝『籬菊螺鈿蒔絵硯箱』パンフレットより

籬菊螺鈿蒔絵手箱(政子の手箱)

国宝の硯箱と同じ意匠で、北条政子が化粧道具などを入れる「手箱」として愛用した「籬菊螺鈿蒔絵手箱」があったが、明治6年(1873年)のウィーン万博に出品した帰路で船が沈没し、失われてしまった。

この国宝を観るには

鶴岡八幡宮の境内にある鎌倉国宝館に寄託されており、同館の企画展に年に1~2回程度は出展される。 同館は、失われた手箱の復元もあり、並べて観られる場合もある。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-304
【指定番号】00018-00
【種別】工芸品
【指定名称】籬菊螺鈿蒔絵硯箱
【ふりがな】まがきにきくらでんまきえすずりばこ
【員数】1合
【国】鎌倉時代
【寸法・重量】縦28.8cm、横24.2cm、高5.5cm
【品質・形状】甲盛ある角丸の覆蓋造り。銀覆輪をつけ、蓋表は沃懸地に籬に菊を主題として、前景に岩と小草を、菊枝や空間に小鳥を配す。
【所有者】鶴岡八幡宮
【国宝指定日】1951.06.09
【説明】鎌倉時代前期の蒔絵・螺鈿の代表的作品であると同時に、数少ない硯箱の遺例としても貴重である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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