紺絲威鎧(兜・大袖付)[厳島神社/広島]

紺絲威鎧(兜・大袖付)[厳島神社/広島]

国宝『紺絲威鎧(兜・大袖付)』

大鎧(おおよろい)は、平安時代~南北朝時代に主に馬上で着用された防具で、腰から下の「草摺(くさずり)」が、前後左右の4枚にわかれている。 他の武具と共に、戦勝祈願などで神社に奉納されることも多く、奉納用には凝った金物飾が付けられた。

社伝によると、平清盛の長男「平重盛」の奉納と伝わり、制作された平安時代末の形をほぼとどめている。 黒漆塗りの鉄と革の小札を1枚ずつ交互に太い紺色の糸で威し、前部分の草摺の下方が乗馬のために2つに割れている。

この国宝を観るには

厳島神社の宝物館は、国宝の現物は展示されておらず、社務所近くにある宝物収蔵庫で毎年秋に「宝物名品展」が開かれ、そこで何点かの国宝が公開される。 鎧は公開が少ないが、過去には公開されたことがある。

公開履歴

2017/10/17~11/5 京都国立博物館「国宝展」
2016/11/24~12/18 厳島神社宝物収蔵庫「宝物名品展」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-324
【指定番号】00037-00
【種別】工芸品
【指定名称】紺絲威鎧〈兜、大袖付/〉
【ふりがな】こんいとおどしよろい〈かぶと、おおそでつき〉
【員数】1領
【時代・年】平安時代
【寸法・重量】高72.0cm、兜鉢高14.0cm、大袖高42.8cm
【品質・形状】黒漆塗鉄小札を一枚交じりに紺糸をもって威し、耳糸は啄木、紅猿鞣をもって畦目と菱縫をし、胴は前立挙二段、後押付板、逆板、三の板、長側四段、草摺三間五段に仕立て
【所有者】厳島神社
【国宝指定日】1951.06.09
【説明】同社の小桜黄返威鎧や、御嶽神社の赤糸威鎧などとは趣を異にし、総じて手法が精緻であるが、金具廻りの狭小な点、染韋の文様、兜の形状や胴の仕立などには相通じる趣致があり、上掲二領と時代の隔たりはほぼないと見られる。原形をほぼ存しており、稀有の一領である。平重盛奉納の社伝がある。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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