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国宝-工芸|秋草文壺[慶応義塾]

国宝DB-工芸

国宝『秋草文壺』

平安時代に作られた陶器の壺で、愛知県の渥美で作られたという説が有力。 高さ40センチほどの大型の壺で、型の部分にオリーブ色の自然釉がかかっており、名称に「秋草」とある通り、ススキやウリなどの植物にトンボなども描かれている。 

川崎市の前方後円墳「白山古墳」を工事している時に、後円部分から発見されたもので、発見された時には中に火葬された人骨が入っていた為(人骨は別に埋葬)この壺は骨壷として使用されたと考えられる。 陶磁器の分野で、現在の文化財保護法の国宝指定1点目で、慶応義塾が所有し、東京国立博物館に寄託されている。 

秋草文壺(慶應義塾)
秋草文壺の部分アップ

この国宝を観るには

現在は東京国立博物館に寄託されており、国宝の指定区分は「工芸品」だが、考古資料が展示される平成館1Fで公開されることが多い。 1年のうち、数か月~半年ほどは公開されていることが多い。

国宝に指定された国産陶器

志野茶碗「銘 卯花墻」[三井記念美術館保管/東京]
色絵藤花文茶壺 仁清作[MOA美術館/静岡]
色絵雉香炉 仁清作[石川県立美術館/石川]
楽焼白片身変茶碗「銘 不二山」光悦作[サンリツ服部美術館/長野]

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-384
【指定番号】00096-00
【指定名称】秋草文壺
【よみかた】あきくさもんつぼ
【国・時代】平安時代
【寸法・重量】高40.6cm
【ト書】神奈川県川崎市南加瀬出土
【所有者】学校法人慶應義塾
【重文指定日】1949.02.18
【国宝指定日】1953.03.31
【品質・形状】素地は灰白色の半磁質で、肩に淡いオリーブ色の自然釉が厚くかかり、これが胴に数条流下している。成形は轆轤造り、口頸形が喇叭状に開き、肩の張り、裾のこけた壺形、平底板おこし。胴に流麗な芒文三株を刻し、肩にも芒、柳、瓜、頸部に芒、蜻蛉などを鮮やかに線刻した珍しい壺である。口辺内側に「上」字を刻す。
【解説】昭和17年4月に神奈川県川崎市の加瀬山南端の道路拡張工事中に発見されたものである。壺の内には骨が納められていたが、骨は供養埋葬された。中世初頭の遺品としては、美しい刻文のある壺で陶磁史上貴重な遺品である。

出典:国指定文化財等データベース 一部抜粋

鑑賞ログ

2018年9月

平安時代の壺。 絵柄がススキや瓜など身近なものだから、水やお酒など生活に使うものかと思ったら、発掘された時には骨が入っていたらしい。 という事は骨壷なのかな? 考古展示室じゃなくて陶磁器コーナーにあっても良さそうな。

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