金銅灌頂幡[東京国立博物館法隆寺宝物館]

金銅灌頂幡[東京国立博物館法隆寺宝物館]

法隆寺献納物のこと

明治期に法隆寺から皇室に献納された「法隆寺献納宝物」の内で、現在は東京国立博物館が所蔵し「法隆寺宝物館」で展示されている。

国宝『金銅灌頂幡』

金銅灌頂幡

「幡(ばん)は」寺院の装飾をするもので、金工や布で作られ天井からつるされることが多い。この『金銅灌頂幡』は、創建から70年ほどの火災で再建された際に、聖徳太子と刀自古郎女(蘇我馬子の娘)との間の「片岡女王」が奉納したという説がある。

国宝 金銅灌頂幡

本作は銅に金箔をほどこしてあり、高さ約5メートル重さは40キロにもなる、天人や唐草などを透かし彫りにした華麗なものである。 長さや太さの様々なパーツを組み合わせ、全長5.5mもの長さであった。

国宝 金銅灌頂幡

この国宝を観るには

法隆寺宝物館で常設展示しており、各パーツを並べて展示してあるので、細かい細工までしっかり観ることができる。

金銅灌頂幡の復元展示

現在はパーツごとに平面展示されており、透かし彫りの様子などを間近で観ることが出来る。 東京国立博物館の法隆寺宝物館にある階段吹き抜けには、復元されたものが吊るされており、当時の壮麗さをイメージすることができる。

当時はさらに下に布などで出来た装飾をつけていたという説もある。 大きな堂宇の天井近くに吊るされていたもので、人間の目を楽しませるというより仏のために作られたものである。

金銅灌頂幡の復元展示(東京国立博物館 法隆寺宝物館)

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-533
【指定番号】00237-00
【指定名称】金銅灌頂幡
【よみかた】こんどうかんじょうばん
【国・時代】飛鳥時代
【寸法・重量】総長551.0㎝
【所在地】東京国立博物館
【国宝指定日】1964.05.26
【解説】法隆寺から皇室に献納された宝物類(法隆寺献納御物の名で親しまれ、正倉院の宝物と並び称されている)の中に含まれているものである。灌頂とは受戒、結縁等に際して受者の頭頂に香水をそそぐ仏教の儀式。金銅灌頂幡(こんどうかんじょうばん)は仏堂荘厳具の一つで、金銅の板金に忍冬唐草(にんどうからくさ)、雲、仏菩薩、飛天などを透かし彫りにし、線彫りを加えたもので、上部に四方流れ造りの天蓋(てんがい)をつくり、その四辺に瓔珞(ようらく)を飾り、内側に六節一連の大幡と三節四連の小幡を吊るしている。金銅板でこれほど古くまた完好な遺品は他に見られない。施入者と伝えられる片岡御祖(みおや)命についてはよくわかっていない。

出典:国指定文化財等データベース 一部抜粋

鑑賞ログ 2018年9月

法隆寺宝物館の展示に入るところにある。びっくりするくらいキレイに残っているが、2Fにあがる階段に復元が飾ってあり、それは金ぴかキラキラで、そうかこんなに豪華だったのか、と。よく見ると透かしに天女らしき柄があって、シルエットだけじゃなく顔なんかも線彫りで入っている。

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