国宝-工芸|海賦蒔絵袈裟箱[東寺/京都]

国宝データ-工芸

国宝『海賦蒔絵袈裟箱』

弘法大師空海が、唐で師事した恵果から贈られ日本に持ち帰った、東寺に伝わる国宝『犍陀穀糸袈裟(けんだこくしけさ)』が納められていた漆蒔絵の箱。 大きさは47cm×39cmの長方形で、高さは11.5cmほどあり、角は丸みがつけられている。 薄く金粉が撒かれた黒漆地に波を銀で描き、魚・亀・鳥などを金の研出蒔絵で描いている。

制作時期や由来など、詳しいことは判明していないが、作風などから平安時代の日本で作られたものである。 空海の奏上によって始められた毎年正月に行われる修法「後七日御修法」の養和2年(1182年)の記録に、犍陀穀糸袈裟と共にこの袈裟箱が記録されているので、この年には作られていたことが分かる。

この国宝を観るには

東京国立博物館に寄託されており、数年に1度は漆工コーナーなどで公開される。 

公開履歴

2011/3/9~5/30 東京国立博物館 12室
2019/3/26~4/30 東京国立博物館「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅展
2018/4/10~7/1 東京国立博物館 12室

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-391
【指定番号】00103-00
【種別】工芸品
【指定名称】海賦蒔絵袈裟箱
【ふりがな】かいふまきえけさばこ
【員数】1合
【国】日本
【時代・年】平安時代
【寸法・重量】縦47.6cm、横39.0cm、高11.5cm
【品質・形状】甲盛ある角丸印籠蓋造の箱で、平塵の地に金銀鑢粉の研出蒔絵で波に怪魚、飛鳥などを表す。
【所有者】教王護国寺(東寺)
【国宝指定日】1953.03.31
【説明】空海将来と伝える?陀穀糸袈裟を納めていた箱で、『養和二年後七日御修法記』に「蒔絵文海賦箱一合 同付封納 軋陀穀子袈裟一帖」の記載があり、養和二年(1182)には犍陀穀糸袈裟を納めていたことが分かる。黒漆地に金粉を淡く蒔き、波は銀で、飛鳥や魚は金の研出蒔絵で表している。平安時代の蒔絵を知る上で重要な遺品である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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