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国宝-工芸|太刀 銘 安家[京都国立博物館]

国宝DB-刀剣

国宝『太刀 銘 安家』

伯耆(現在の鳥取県)は、古代から金属製品が生産されており、平安時代末期には日本刀の名産地となる。 伯耆の刀工は「安綱」が一門の初代とされ、平安後期~鎌倉時代に作られた刀剣は「古伯耆」と呼ばれる。 安家は、安綱の一門だと考えられ、その作風も似ている。

伯耆の特徴とされる黒い地金で、身幅はやや狭く、茎の先はやや丸みのある栗尻。 茎の棟寄りに「安家」の銘が入るが、銘の位置や書体が安綱に似ている。 黒田家に伝来したもので、現在は京都国立博物館が所蔵する。

この国宝を観るには

所蔵する京都国立博物館での公開や、他館の展覧会への出展も比較的多い。

公開履歴

2023/9/15~11/5 福岡市博物館「黒田侯爵家の名品」
2020/2/1~3/1 春日大社 国宝殿「最古の日本刀の世界
2019/9/7~10/6 福岡市博物館「侍~もののふの美の系譜~

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-426
【指定番号】00132-00
【指定名称】太刀〈銘安家/〉
【ふりがな】たち〈めいやすいえ〉
【員数】1口
【作者】安家
【時代・年】平安時代
【寸法・重量】身長77.3cm、反り3.2cm、元幅2.8cm、先幅1.8cm、鋒長2.6cm、茎長21.2cm
【品質・形状】鎬造、庵棟、小鋒、腰反り高く踏張りあり。鍛小板目、地沸よくつき、地斑交じり地景入る。刃文小乱れに丁子交じり、足葉良く入り金筋かかる。
【画賛・銘等】「安家」
【所在地】京都国立博物館
【国宝指定日】1953.11.14
【説明】伯耆の安綱の一類である安家の作で、同作の現存するものは極めて少ない。本太刀は出来が最も優れ、しかも健全である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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