短刀 無銘 貞宗(名物寺沢貞宗)[文化庁]

短刀 無銘 貞宗(名物寺沢貞宗)[文化庁]

国宝『短刀 無銘 貞宗』名物 寺沢貞宗

相模の刀工「貞宗」は、正宗の実子とも養子ともいわれる人物で、正宗と並んで相州伝を代表する刀工である。 銘のあるものはなく、刀と短刀が現存しており、刀1口と短刀3口が国宝に指定されている。 反りのない短刀で、刃文は浅いのたれで互の目が交じり、片側に2筋の樋がある。

この短刀は、享保名物帳に「寺沢貞宗」と記され、名の由来は、豊臣秀吉の家臣で後に家康に仕え唐津藩の初代藩主となる「寺沢広高」が所持したことによる。 寺沢広高から豊臣秀吉に献上され、織田有楽斎(信長の弟)を経て徳川秀忠の所有となり、秀忠の形見分けとして紀州徳川家に贈られた。

この国宝を観るには

収蔵されている東京国立博物館で数年に1度公開されるほか、他館での展覧会に出展される場合もある。

公開履歴

2019/9/7~11/4 福岡市博物館「侍 もののふの美の系譜
2018/4/10~6/24 東京国立博物館13室

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-365
【指定番号】00077-00
【指定名称】短刀〈無銘貞宗(名物寺沢貞宗)/〉
【ふりがな】たんとう〈むめいさだむね(めいぶつてらさわさだむね)〉
【員数】1口
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】身長九寸七分強、反なし、元幅八分八厘、茎長三寸二分
【品質・形状】平造、三つ棟、反りなし、鍛小板目肌よく約み、地沸厚く地景よく入る。刃文は浅い湾れに互の目交り、匂深く冴え、小沸よくつき、金筋、稲妻頻りにかかる。
【作者】貞宗
【所在地】東京国立博物館
【所有者】文化庁
【国宝指定日】1952.11.22
【説明】相州貞宗の作風を代表する作で、地刃ともに健全である。『享保名物帳』に所載されており、肥前唐津城主寺沢志摩守広高の所持で、その後、豊臣秀吉、織田有楽斎長益、徳川秀忠へと伝わり、秀忠の遺物として紀州徳川頼宣に送られて以後、同家に伝来した。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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