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国宝-工芸|金銅獅子唐草文鉢[護国之寺/岐阜]

国宝DB-工芸

国宝『金銅獅子唐草文鉢』

奈良時代に作られた供物を入れる「仏餉器」で、東大寺大仏の落慶法要で使われたものだと伝わる。 銅製で作り表面に塗金(金メッキ)を施す金銅製で、獅子や唐草の模様が彫られている。

護国之寺にはこの鉢にまつわる伝説があり、東大寺大仏を作る時に聖武天皇が全国から仏師を探そし、この地の「金丸」という子供が粘土で仏像を作るのが上手いのを見つけ都に連れて帰り、大仏建立にあたらせた。 落慶の時に紫雲や音楽と一緒に空から鉢が降ってきて、お釈迦様が托鉢に使ったものだいう声も聞こえた。 聖武天皇から褒美に鉢をもらった金丸は故郷に帰り寺院を建立したというもの。 金丸は亡くなった後に千手観音になったという伝説も残る。

この国宝を観るには

通常は非公開で、1/18と8/18の年に2日間のみ一般公開される。

住所:岐阜市長良雄総194-1
拝観:国宝『金銅獅子唐草文鉢』は1/18と8/18のみ
公共交通:JR岐阜駅(名鉄新岐阜経由)岐阜バス「おぶさ」行で終点まで約30分

寺外での公開

2021/10/8~11/23 岐阜市歴史博物館「波濤を越えて-鑑真和上と美濃の僧・栄叡

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-461
【指定番号 】 00167-00
【指定 】 工芸品
【指定名称 】 金銅獅子唐草文鉢
【ふりがな 】 こんどうししからくさもんはち
【員数 】 1口
【国・時代 】 日本・奈良時代
【寸法・重量 】 高14.5cm 胴径27.6~27.0cm
【品質・形状 】 銅製鍍金。いわゆる鉄鉢形を呈し、表面全体に獅子唐草文を線刻する。連珠文を口縁に沿って二条、胴部中央に三条せしめて上下二段に分け、上段四方に鬣を振りなびかせて奔躍する獅子を表し、これに飛雲を配す。獅子の間には草花文を置き、地に魚子を打つ。下段は底部中央に十七弁よりなる連弁を刻し、それより四方に唐草文を表す。地は魚子地。
【所有者 】 護国之寺
【国宝指定日 】 1955.02.02
【説明 】 雄偉な器形を獅子、唐草文様により飾った豊麗高雅な金銅鉢である。同形無文の遺例は少なくないが、奈良時代の特色豊かな意匠を施した類例は正倉院の壺や東大寺の壺がある。本鉢は奈良時代の仏餉器の遺品として貴重である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜
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