刀 無銘正宗(名物太郎作正宗)[前田育徳会]

刀 無銘正宗(名物太郎作正宗)[前田育徳会]

国宝『刀 無銘正宗(名物太郎作正宗)』

鎌倉時代に相模国(現在の神奈川県の一部)で活躍した刀工「正宗」によって作られた刀で、他の正宗作と同様に銘は入っていない。 反りは浅く、刃文は正宗らしい「のたれ」と「互の目」が交ざる。

享保名物帳にも載せられ、名物号にもなっている「太郎作」は、徳川家康の母方の親類で家臣だった水野太郎作正重の所持だったことによる。 後に徳川秀忠に献上され、3代家光の養女が加賀の前田家に嫁いだ時に持参し、現在まで前田家(前田育徳会)の元にある。 

この国宝を観るには

前田家の家宝や文庫が元になった「前田育徳会」が所有するが、一般向けの公開施設は無く、石川県立美術館で展示されることがある。 

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-500
【指定番号】00204-00
【指定名称】刀〈無銘正宗(名物太郎作正宗)/〉
【ふりがな】かたな〈むめいまさむね(めいぶつたろうさくまさむね)〉
【員数】1口
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】身長71.2cm、反1.8cm
【品質・形状】板目肌よく約み、地沸細かにつき、地景頻りに入る。刃文湾れに互の目交じり、足、葉よく入り、匂深く沸やや荒めに叢立ち、金筋かかる。
【所有者】前田育徳会
【国宝指定日】1957.02.19
【説明】大磨上無銘であるが、所伝を首肯すべき刀。正宗作の太刀は有銘のものがほとんどなく、多くは大磨上無銘である。本刀は、正宗の作風を遺憾なく示し、地鉄がよく、刃中の働きも見事である。もと水野太郎作という人物が所持していたことから太郎作正宗の号があり、享保名物牒に記載される。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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