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情報|石川県立美術館「加賀百万石 文武の誉れ―歴史と継承―」2021/7/10~8/8[石川]

情報-博物館・美術館

加賀百万石 前田家のこと

前田家は、尾張出身で織田信長から豊臣秀吉に仕えた前田利家を家祖として、江戸時代には加賀・能登・越中を治め、その石高は100万石と日本最大の大名でした。 国替えされる大名も多い中、前田家は幕末まで同じ領地を治めて、明治維新後は侯爵に叙せられました。 現在の東京大学本郷キャンパスは加賀藩の上屋敷で、有名な赤門は将軍家の姫君が輿入れした時に作られた門です。

加賀百万石 文武の誉れ―歴史と継承― 展

諸大名の中でも豊かだった前田家は、文化を奨励して芸術家を庇護し、加賀は一大文化都市になります。 代々の伝来品に加え、諸家との婚礼や贈答でも名品が増えますし、菅原道真の末裔を称して学問にも重きを置いたので、古典籍のコレクションは質・量ともに大名家随一になりました。 前田家に伝わった文化財は、現在「前田育徳会」が管理をしていて、その数は国宝だけで22件もあるんです。

前田育徳会は、明治以降に前田家が邸宅を構えた駒場公園にありますが、現地には展示施設はなく、主に石川県立美術館で公開されます。 毎年夏には1階の7~9室を使って、前田家ゆかりの文化財を集めた展覧会が開かれます。 第1章「武の誉れ」、第2章「文の誉れ」、第3章は「高山右近とキリシタンの記憶」として、改易後に加賀に身を寄せたキリシタン大名「高山右近」ゆかりの資料や茶道具などが集められるようです。

石川県立美術館「文武の誉れ」チラシより

この展覧会で観られる国宝

剣 銘 吉光(白山吉光)[白山比咩神社/石川]

剣は短刀のように刃が短く、両側が刃になった「両刃」になったもので、展覧会チラシの表になっています。 山城国(現在の京都)粟田口派の刀工「吉光」によるもので、水戸徳川家の姫君「阿智子(大姫)」が徳川家光の養女として輿入れた時に持参し、没後に冥福を祈って白山比咩神社に奉納されました。

刀 無銘正宗(名物太郎作正宗)[前田育徳会]

相模の名工「正宗」作の太刀で、こちらは阿智子姫の輿入れの時に、家光が婿の前田光高へ贈ったものです。 正宗らしい、ゆったりした「のたれ」と、リズミカルに波打つ「互の目」の混ざった刃紋です。

万葉集(金沢万葉)[前田育徳会]

平安時代に書写された、日本最古の歌集「万葉集」の写本で、雲母で地模様を刷り出した「彩牋(せさいせん)」という料紙を使っています。 

土佐日記(藤原定家筆)[前田育徳会]

紀貫之の書いた「土佐日記」の原本はすでに無いのですが、まだ蓮華王院(三十三間堂)の宝蔵にあった頃に、藤原定家が原本から書写したものだそうです。 部分的には、紀貫之の筆跡も真似て書かれているようです。

石川県立美術館「文武の誉れ」チラシより

展覧会 概要

期間:2021/7/10~8/8
休館:会期中は無休
時間:9:30~18:00(入館は30分前まで)
料金:一般¥1,000、大学生・65歳以上¥800、高校生以下無料(2階コレクション展と共通)

石川県立美術館 公式サイト

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