古今和歌集巻第廿(高野切本)[高知城歴史博物館/高知]

古今和歌集巻第廿(高野切本)[高知城歴史博物館/高知]

古今和歌集のこと

平安時代の初期に、醍醐天皇の勅命で編纂された和歌集で、20巻に千を超える和歌が集められた。 紀友則・紀貫之・凡河内躬恒・壬生忠岑が選者となり、春夏秋冬や内容によって分類されている。

選者4名や六歌仙の作を含む短歌が大多数を占めるが、数首の長歌や、選者による序文が付く。 おおらかと評される万葉集に比べて、修辞や技巧を使った優美な歌が多い。 後世にも大きな影響を与え、各時代に数多くの写本が作られた。

現存する最古の写本は「高野切」で、完本が3巻(全て国宝)と断簡がある。 高野切の通称名は、豊臣秀吉が所有していた断簡が、木喰応其(もくじきおうご)という高野山の僧を通じて高野山に伝来したことによる。 

国宝『古今和歌集巻第廿(高野切本)』

「高野切」の伝承筆者は紀貫之だが、実際は3名の人物が巻ごとに書いたと考えられており、この巻20は巻1と同じ筆者によるもので、巻頭と巻末を書いていることから位が高い人物だと推測される。 筆者は諸説あるが、三跡の藤原行成の子で、書の世尊寺流を継いだ「藤原行経」という説が強い。 仮名書道では、この筆跡が最高峰の1つとされ、書道の手本にされている。

土佐藩主の山内家に伝来し、2004年までは山内家が所有していたが、他の宝物類や資料とともに、7億円で高知県に譲られる。 

この国宝を観るには

所蔵する「高知城歴史博物館」で、年に1度程度公開されるが、公開期間は作品保護のため数週間の短期間のみ。

公開履歴

2020/1/1~1/14 高知城歴史博物館「おめでたいものづくし」
2019/1/1~1/14 高知城歴史博物館「福を呼ぶ 城博のお正月」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-569
【指定番号】00016
【種別】書跡・典籍
【指定名称】古今和歌集巻第廿(高野切本)
【員数】1巻
【所在地】高知城歴史博物館 
【所有者】高知県
【国宝指定日】1951.06.09

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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