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国宝-書籍典籍|史記(呂后本紀第九)[毛利博物館/山口]

国宝DB-書跡・典籍

史記とは

紀元前100年頃の中国の歴史家「司馬遷」によって編纂された中国の歴史書で、全130巻に2000年以上の歴史が書かれている。 本紀(王や皇帝の記録)・表(年表)・書(制度)・世家(諸侯の記録)・列伝(その他の人物のエピソード)から構成される。 日本に伝わった時期は不明だが、奈良時代頃までには伝わっていたと考えられ、枕草子にも挙げられている。

国宝『史記(呂后本紀第九)』

毛利博物館が所蔵する史記は、平安時代中期の延久5年(1073年)に、大江家国が書写した最古の写本。 史記の本記9巻は「呂后(呂太后)」で、前漢の初代皇帝「高祖劉邦」の皇后だった「呂雉」に関するもの。 呂后は、自分の子が帝位につくと権勢をふるい、中国三大悪女の1人に数えられる。

大江家国の写本は、書写当時は100巻以上あったと思われるが、現存するのは本品の他、東北大学が所蔵する巻10と、五島美術館の所蔵する巻11の3巻のみで、いずれも国宝に指定されている。 本文の他に、漢文を読みやすくするための「ヲコト点」が付けられている。

史記(呂后本紀第九)毛利博物館チラシから

この国宝を観るには

所蔵する毛利博物館では、毎年11月に「国宝展」が開かれ、所蔵する国宝が一堂に展示される。

秋の国宝展以外の公開

2022/4/23~5/29 毛利博物館「大江広元-鎌倉殿を支えた毛利氏の祖-」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-679
【指定番号】00152-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】史記〈呂后本紀第九/〉
【ふりがな】しき
【員数】1巻
【時代・年】延久5年(1073年)
【ト書】延久五年正月大江家国書写加点奥書
【所在地】毛利博物館
【国宝指定日】1952.11.22

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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