宋刊本文選(金沢文庫本)[足利学校]

宋刊本文選(金沢文庫本)[足利学校]

宋版とは

日本の平安後期~鎌倉時代頃に相当する、中国の「宋」時代には、印刷の技術が発達して非常に多くの出版物が印刷される。 この時代に印刷された出版物が「宋版」と呼ばれ、木版だがクオリティが高く、日本にも数多く入り寺院や文庫などに伝わっている。

文選とは

文選は、紀元前の古代中国から中国の南北朝時代にかけての詩や文章類を編纂した詩文集で、「文選」には、漢の武帝による「秋風辞」や、司馬遷の「報任少卿書」などが含まれる。 すでに奈良時代には日本にも到来しており、 平安時代には、白氏文集と並ぶほど貴族や僧侶など特権階級の教養書となり、枕草子や徒然草にも文選が書かれている。

国宝『宋刊本文選(金沢文庫本)』

宋で印刷された文選で、元は神奈川県の「金沢文庫」の蔵書だった。 永禄3年(1560年)に北条氏政が、足利学校の僧で博識だった九華を称えて贈ったことが記録されている。 

足利学校で常時展示されているレプリカ

この国宝を観るには

所蔵する足利学校では、通常はレプリカが展示されているが、毎年秋の特別展で公開される場合がある。 国宝の現物が展示されるのは、特別展期間中でも2週間程度と短い。 

9月中旬~11月には「曝書(ばくしょ、虫干しとも)」が行われ、足利学校の書院に書籍が並べられ、職員が1ページずつ手でめくって風を通す様子が見られる。

公開履歴

2019/10/25~11/10 足利学校遺跡図書館
2018/10/20~11/4 足利学校遺跡図書館
2016/10/22~10/30 足利学校遺跡図書館

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-602
【指定番号】00060-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】宋刊本文選(金沢文庫本)
【ふりがな】そうかんぼんもんぜん
【国】中国
【時代・年】南宋時代
【所在地】足利学校遺蹟図書館
【所有者】足利市
【国宝指定日】1952.11.22

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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