圜悟克勤墨蹟 印可状[東京国立博物館]

圜悟克勤墨蹟 印可状[東京国立博物館]

国宝『圜悟克勤墨蹟』流れ圜悟

墨蹟は、狭義では禅僧の書のことを指し、これは中国・宋時代の僧「圜悟克勤(えんごこくごん)」が弟子に与えた印可状の前半部分。 圜悟克勤は、絵画の名作を数多く残す北宋の徽宗皇帝から「仏果」号を、南宋の高宗帝(皇后が則天武后)から「圜悟」号を授かるほど、尊崇が高かった。 圜悟克勤が、弟子の「虎丘紹隆」に与えた印可状で、現存する最古の墨蹟である。

この墨蹟は、桐の箱に入って薩摩の坊ノ津海岸に流れ着いたという伝承があり「流れ圜悟(ながれえんご)」と呼ばれる。 千利休が大成したわび茶の世界では、床の間の掛ける書画として墨蹟が好まれるが、その中でも第一の名品とされてきた。 

一休宗純や村田珠光が所持したといい、豪商が所有していたものを伊達政宗が所望したため、古田織部によって切断された。 後半は伊達家に渡り、前半19行は堺の祥雲寺の所蔵であったが、松平不昧が手に入れて以降松平家に伝来し、現在は東京国立博物館の所蔵となった。

国宝『圜悟克勤墨蹟』流れ圜悟
国宝『圜悟克勤墨蹟』流れ圜悟

この国宝を観るには

それほど頻繁ではないが、東京国立博物館での展覧会や通常展で公開される。

公開履歴

2017/4/11~4/23 東京国立博物館「茶の湯」
2012/9/15~9/30 東京国立博物館「贈られた名品」
2009/9/15~11/8 東京国立博物館「中国書画精華」
2007/10/30~12/27 東京国立博物館 東洋館8室

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-555
【指定番号】00001-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】圜悟克勤墨蹟〈印可状/〉
【ふりがな】えんごこくごんぼくせき
【員数】1幅
【国】中国
【時代・年】北宋時代、1124年
【附指定】東岩浄日墨蹟1幅、師〓及行珍墨蹟1幅、古獄宗亘及雲英宗偉筆点字3幅、春屋宗園筆書状1幅、春屋宗園筆極状1幅、伊達政宗筆書状1幅、春屋宗園以下連署譲状1幅、圜悟墨蹟古筒1箇
【所在地】東京国立博物館
【国宝指定日】1951.06.09

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

※このページの画像は「研究情報アーカイブズ」のものを使用しています。

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