スポンサーリンク

国宝-書跡典籍|毛詩 巻第六残巻[東洋文庫/東京]

国宝DB-書跡・典籍

毛詩とは

儒教で重要視され日本でも広く学ばれた「四書五経」の五経に数えられる中国最古の詩集が詩経で、「詩」とだけ呼ばれる事もある。 元は孔子が歌謡などを集めたものだが、孔子が編纂したものはすでに失われており、現在伝わる詩経は「毛亨(もうこう)」「毛萇(もうちょう)」によって伝えられたもので「毛詩」と呼ばれる。

毛詩 巻第六残巻[東洋文庫]

国宝『毛詩』

東洋文庫所蔵の国宝『毛詩 巻第六残巻』は、唐時代の中国で書写されたもので、現存する毛詩の中では最も古いレベル。 更に平安時代の日本で書き加えられたと思われる、漢文を読むヒントのような記号「ヲコト点」が、朱書で入っている。

紙はコウゾ科のカジノキを原料としており、日本とは異なる漉き方のため、繊維が一定方向になっていない。 カジノキを原料とする紙は、唐時代の中国で一般的に使われていたもので、更に高級な紙に麻製のものがあった。

毛詩 巻第六残巻[東洋文庫]
毛詩 巻第六残巻[東洋文庫]

この国宝を観るには

東洋文庫ミュージアムが所蔵しており、同館で1~2年に1回程度は観ることができる。

公開履歴

2021/6/30~9/12 三菱一号館美術館「三菱の至宝

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-607
【指定番号】00065-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】毛詩〈巻第六残巻/〉
【ふりがな】もうし
【員数】1巻
【国】中国
【時代・年】唐時代
【ト書】紙背両部儀軌断簡
【所有者】東洋文庫
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜
タイトルとURLをコピーしました