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国宝-書跡典籍|明恵上人歌集(高信筆)[京都国立博物館]

国宝DB-書跡・典籍
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明恵上人のこと

明恵は、子供の頃に両親を亡くすと親類の僧を頼り神護寺に入り、東大寺や仁和寺などで修業を重ね、後鳥羽上皇から栂尾にあった古寺を賜り高山寺を開く。 華厳の教えに密教を取り入れ、後年には栄西について禅の修行もしたという。 時代は法然が念仏を説いた頃で、明恵は旧仏教を守る立場として、著書の「摧邪輪(さいじゃりん)」で法然の批判をしている。

釈迦に強い思慕を持ち、天竺(インド)への渡航を望んだが、果たせなかったという。 非常に厳しく戒律を守り、座禅などの修行を欠かさず、著書も数多く残している。 一方、夢を40年以上にわたって書きとめたり、遺愛の品として愛らしい動物像が伝わるなど、その人柄が窺える。 弟子の恵日坊成忍が描いたと伝わる『明恵上人像』が国宝に指定されている。

国宝『明恵上人歌集(高信筆)』

明恵上人は、寛喜4年(1232年)に高山寺で示寂(亡くなる)し、その教えは弟子たちによって引き継がれた。 この和歌集は弟子の僧「高信」が、宝治2年(1248年)師の17回忌に編纂したもので、明恵上人唯一の家集である。

前半は、明恵が生前に集めた自選和歌集「遣心和歌集」で、他は明恵が生前に詠んだ歌や、明恵が交流のあった人と贈りあった贈答歌が集められている。 明恵は歌人としての評価も高く、新勅撰和歌集などに「高弁上人」として採用されている。

この国宝を観るには

所蔵する京都国立博物館で公開されるほか、高山寺や明恵上人についての展覧会に出展されることもあり、2~3年に1度は観る機会がある。

公開履歴

2021/4/13~6/20 東京国立博物館「国宝 鳥獣戯画のすべて
2017/7/25~9/3 京都国立博物館 名品ギャラリー
2016/10/4~11/20 九州国立博物館「京都高山寺と明恵上人」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-653
【指定番号】00119-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】明恵上人歌集〈高信筆/〉
【ふりがな】みょうえしょうにんかしゅう
【員数】1巻
【国】日本
【時代・年】1248年(鎌倉時代)
【作者】高信
【ト書】宝治二年暮春八日奥書
【所在地】京都国立博物館
【国宝指定日】1952.11.22

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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