馮子振墨蹟 与無隠元晦詩[東京国立博物館]

馮子振墨蹟 与無隠元晦詩[東京国立博物館]

国宝『馮子振墨蹟 与無隠元晦詩』

馮子振という中国・元時代の文人による書で、日本から留学していた禅僧の「無隠元晦」に書き与えた墨蹟。 七言絶句という、七言(7文字)が四句(4行、4文)で構成される詩が、3句書かれている。

馮子振墨蹟 与無隠元晦詩[東京国立博物館]

墨蹟は、日本では禅僧による書のことを指すが、馮子振は僧ではなく、古林清茂など中国の高名な禅僧との交流が深く禅に帰依していたため、墨蹟として日本で珍重された。 

馮子振墨蹟 与無隠元晦詩[東京国立博物館]

馮子振の書は、無隠元晦以外の留学僧によっても日本にもたらされており、この墨蹟のほかに1件が国宝に、3件が重要文化財に指定されている。 大名茶人の松平不昧公が所持していたことがあり、松平家から東京国立博物館に寄贈された。

馮子振墨蹟 与無隠元晦詩[東京国立博物館]

この国宝を観るには

現在は、東京国立博物館が所蔵しているので、数年に一度程度は公開される。

公開履歴

2019/10/29~12/25 東京国立博物館 東洋館

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-680
【指定番号】00153-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】馮子振墨蹟〈与無隠元晦詩/〉
【ふりがな】ふうししんぼくせき
【員数】1幅
【国】中国・元
【所在地】東京国立博物館
【国宝指定日】1953.03.31

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2019年12月

毎年秋に恒例の「中国書画精華」です。 東洋館の中国書画の部屋で派手さはありませんが、国宝が何点か出展され充実の展示内容です。 今年、展示された国宝の書は、毎年ローテーションで公開される東福寺の『禅院額字』から「旃檀林」と、この墨蹟でした。

ちょっとクセのある字ですが、かなり現代のセンスに近い気がします。 オシャレな書ですね。 墨蹟といっても、僧侶でなく在家の方だったようなので、そういったことも関係するのでしょうか。

国宝データ 書・文書カテゴリの最新記事