文選集注[称名寺(金沢文庫)/神奈川]

文選集注[称名寺(金沢文庫)/神奈川]

文選とは

「文選(もんぜん)」とは、紀元前の古代中国から中国の南北朝時代にかけての詩や文章類を編纂した詩文集で、文選には、漢の武帝による「秋風辞」や、司馬遷の「報任少卿書」などが含まる。 中国の科挙(役人に登用されるために試験)には必須であった。

奈良時代には日本にも到来しており、 平安時代には「文選」は「白氏文集」と並び、貴族や僧侶など特権階級の教養書となっていた。  枕草子でも「文は文集、文選、博士の申文」とあげられている。

国宝『文選集注』

この『文選集注(もんぜんしっちゅう)』は、文選の注釈書=テキストで、平安時代頃に日本で書写されたもの。 中国で成立した文選集注だが本国では失われており、現存するのは称名寺伝来のものが日本にあるのみ。 現在は、国宝に指定された称名寺(金沢文庫)の19巻と、同じく国宝指定の東洋文庫が所蔵する7巻の他、いくつかの断簡が存在する。

金沢文庫チラシから

称名寺と金沢文庫

金沢文庫は鎌倉幕府を開いた北条氏の一族である「北条実時」が開いた文庫で、鎌倉幕府の終焉後は隣接する北条氏の菩提寺「称名寺」に引き継がれた。 現在は神奈川県立の施設として、文化財の収蔵保管と博物館を運営している。

称名寺のトンネルを抜けると金沢文庫がある。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-725
【指定番号】00211-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】文選集注
【ふりがな】もんぜんしっちゅう
【員数】19巻
【国】日本
【時代・年】平安時代
【所在地】金沢文庫
【所有者】称名寺
【国宝指定日】1955.02.02

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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