大般若経(長屋王経・和銅経)[太平寺/滋賀]

大般若経(長屋王経・和銅経)[太平寺/滋賀]

長屋王経とは

天武天皇の長男で太政大臣も務めた高市皇子の皇子「長屋王」は、藤原氏との勢力争い「長屋王の変」で、神亀6年(729年)不幸な最期を遂げる。 この経典は、長屋王が慶雲4年(707年)に崩御した文武天皇の冥福を祈って発願したもの。 和銅5年の銘があるので「和銅経」とも呼ばれる。 滋賀県太平寺に142帖、滋賀県常明寺に27帖(国宝)、滋賀県見性庵に43帖(重文)がまとまってあるほか、断簡なども存在する。

国宝『大般若経』

和銅5年(712年)に長屋王の発願で書写された大般若経600巻の一部で、太平寺には142帖と一番多く残っている。 年号が記された写経では日本最古のもの。 また、大般若経が中国で翻訳されてから約50年程度で書写されているため、大般若経としても最古の品だと考えられる。

日本の写経にはほとんど「界線(かいせん)」という枠線が書かれているが、この経典には界線がみられない。 黄麻紙を使用し、筆法はやや古い隋~唐の初期の修法で写されている。 

この国宝を観るには

京都国立博物館に寄託されており、公開される機会が少ないので、機会があれば観ておきたい。

公開履歴

2019/8/14~9/16 京都国立博物館「京博寄託の名宝展」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-00758
【指定番号】00248-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】大般若経
【ふりがな】だいはんにゃきょう
【員数】142帖
【時代・年】和銅5年(712年)
【所有者】太平寺
【国宝指定日】1962.06.21

出典:国指定文化財等データベース一部抜

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