書巻(本能寺切)藤原行成筆[本能寺/京都]

書巻(本能寺切)藤原行成筆[本能寺/京都]

国宝『書巻(本能寺切)』藤原行成筆

三蹟の1人に数えられる平安時代の能書家「藤原行成」が、菅原道真・小野篁(おののたかむら)・紀長谷雄(きのはせお)らの漢文を、雲母の模様がある巻紙に、和様の書法で書いたもの。 本能寺に伝来したため「本能寺切」の名称で呼ばれる。

藤原行成のこと

藤原行成は、摂政も務めた藤原伊尹の孫として生まれるが、幼い頃に父・祖父を亡くし、若い頃は出世に恵まれなかった。 やがて頭角を現し、一条天皇・三上天皇・ご一条天皇に仕える。 権大納言まで出世したので、職名から行成の筆跡を「権跡」と呼ぶこともある。 同じ藤原北家の藤原道長と同時代に生き、亡くなった日も同じだった。 

平安中期~後期の能書家、小野道風、藤原佐理、藤原行成とで「三跡」とされる。 藤原行成の子孫は書を嗜み、書の家柄「世尊寺家」となり、その書法は「世尊寺流」と呼ばれ、和様書道はここから派生した流派も多い。 藤原行成は、世尊寺流の始祖とされる。

この国宝を観るには

所有者は、本能寺の変で有名な本能寺だが、京都国立博物館に寄託されているため、本能寺で公開されることは無い。 京都国立博物館で公開される場合がある。

藤原行成筆の他の国宝

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-684
【指定番号】00160-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】伝藤原行成筆書巻
【ふりがな】でんふじわらのゆきなりひつしょかん
【員数】1巻
【時代・年】平安時代
【所有者】本能寺
【国宝指定日】1953.03.31

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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