国宝-古文書|高倉天皇宸翰御消息[仁和寺/京都]

国宝データ-古文書

国宝『高倉天皇宸翰御消息』

高倉天皇は後白河法皇の第7皇子で、母は平清盛の妻時子の妹滋子(建春門院)、平清盛は義理の伯父にあたる。 甥で3歳年少の六条天皇が5歳で退位すると、8歳で第80代天皇に即位し、11歳になると清盛の娘平徳子が入内し、6年後には後の安徳天皇が産まれる。 この頃には後白河法皇と清盛の勢力争いが激化し、安徳天皇がわずか1歳で皇位を譲り院政を布くが、病によって翌年崩御する。

この宸翰消息は、現存する唯一の高倉天皇の宸翰で、異母兄で仁和寺の6世門跡となっていた「守覚(しゅかく)法親王」に宛てたもの。 守覚法親王は、中宮徳子の安産を祈願して「孔雀経」の修法を行っており、無事に皇子が産まれたことを謝して高倉天皇が自ら書いている。 守覚法親王から同日に書かれた返事も残っており、国宝の附指定となっている。

孔雀経法は、孔雀明王を本尊とする密教の修法で、孔雀が毒蛇を食べることから、様々な災いを除くとされた。 鎮護国家の修法でもあり、真言密教では特に重視され、仁和寺や東寺の高僧のみが修することのできる秘法とされた。 後に、仁和寺が独占的に執り行うようになり、国宝の北宋絵画『孔雀明王像』をはじめ、多数の孔雀明王像が残されている。

この国宝を観るには

仁和寺の霊宝館は、春・夏・秋に1~1.5ヶ月ずつ開館され、テーマによって何点かの国宝が公開される。 それほど回数は多くないが、この宸翰も公開されることがある。

公開履歴

2020/7/21~8/30 仁和寺 霊宝館「祈り-法親王が祈った 国宝 孔雀明王」
2018/1/16~2/12 東京国立博物館「仁和寺と御室派のみほとけ 」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-823
【指定番号】00049-00
【種別】古文書
【指定名称】高倉天皇宸翰御消息(十一月十三日)
【ふりがな】たかくらてんのうしんかんごしょうそく
【員数】1幅
【時代・年】1178年
【作者】高倉天皇
【附指定】守覚法親王御消息(同日)1幅
【所有者】仁和寺
【国宝指定日】1952.11.22

出典:国指定文化財等データベース 一部抜粋
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