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国宝-考古|興福寺金堂鎮壇具[興福寺/奈良]

国宝DB-考古・歴史資料

鎮壇具とは

鎮壇具とは、寺院などを建立する際に地鎮のために堂宇の下に埋められたもの。 奈良時代に埋められたものは、金や玉などの財宝や金属製の鉢など調度品が多く、平安時代になると仏経典により五穀(大麦、小麦、稲、胡麻、小豆)七宝(金、銀、真珠、珊瑚、琥珀、水晶、瑠璃)が基本となった。

参考:興福寺金堂鎮壇具[東京国立博物館]
参考:興福寺金堂鎮壇具[東京国立博物館]

国宝『興福寺金堂鎮壇具』

明治17年と平成13年に興福寺「中金堂」の須弥壇下から発見されたもので、明治期に出土したものが国宝に指定されている。 明治7年にも中金堂の地中から大量に発見されているが、これらは同名の『興福寺金堂鎮壇具』で国宝に指定され、東京国立博物館の所蔵になっている。 鎮壇具は、堂宇を建てるときに土地の神を鎮めるために埋められた宝物類で、奈良時代頃までの鎮壇具は内容がバラエティ豊かで、このような鎮壇具は他にも東大寺などで発見されている。

国宝指定の内容

銀製鍍金唐花文鋺 2口
銀製鍍金唐草文脚杯残闕 1口
銀鋺 7口
水晶念珠玉 5箇
水晶玉類 6箇

この国宝を観るには

興福寺の境内にある「国宝館」で常時展示されているので、開館時間内ならいつでも観ることができる。

時間:9:00~17:00(入館は15分前まで)
料金:一般¥300、中高生¥200、小学生¥100

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-858
【指定番号】00025-00
【種別】考古資料
【指定名称】興福寺金堂鎮壇具
【ふりがな】こうふくじこんどうちんだんぐ
【員数】一括
【国】日本
【時代・年】710年頃
【所有者】興福寺
【重文指定日】1923.03.28
【国宝指定日】1958.02.08

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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